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XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 概説


1.1 XMAP3の紹介

XMAP3とは,アプリケーションプログラム(AP)による基幹業務の構築および運用で,画面,帳票および書式の定義から,画面の表示および帳票の印刷までを一貫してサポートする製品です。

図1‒1 XMAP3の概要

[図データ]

企業の基幹業務では,GUI画面/CUI画面を使った操作や,売上明細,決裁書,在庫一覧表などビジネスに応じたさまざまな様式の帳票が活用されています。一連の業務はAPで構築し,業務の効率を上げることが課題となっています。

XMAP3を適用すると,表現力の豊かな画面および帳票を開発/保守でき,使いやすいユーザインタフェースで業務システムを運用できるようになります。XMAP3は,COBOLとの親和性が高い画面・帳票ツールなので,メインフレーム業務のオープン化や旧オフコン業務のリプレースに利用実績があります。

XMAP3を導入するメリットを次に示します。

基幹業務向けの画面・帳票が作成できる

業務処理のオペレータ向けに,グラフやボタン,スクロールバー付きの明細表など,業務処理の実行結果をわかりやすく表示する画面を作成できます。さらに,Windowsで快適に操作できるように,マルチウィンドウに対応しています。

帳票の出力では,ビジネスで使用する帳票に必要なバーコード,OCR文字印刷を始め,マルチフォントやイメージデータを印刷できます。出力先には,カット紙,連続紙,さらにペーパーレス化の目的でPDFファイルを選択できます。

効率良く業務を開発できる

画面や帳票を定義する開発環境(ドローおよびドローセットアップ)では,各種パターンのひな型や部品を使用して,画面・帳票を効率良く開発できます。プログラミング言語にはCOBOL,C/C++,Javaを利用できるので,プログラマのスキルに合わせてAPを開発できます。

また,画面・帳票のレイアウトとAPのプログラミングを独立/分離して設計および開発できる上,APIがOSで共通なので,COBOLプログラムなどの既存資産を有効活用できます。一度開発した画面・帳票は長期間利用できるように上位互換を保持しているため,既存のプログラムロジックも最小限の変更で済み,使い慣れた操作性や安定性を維持したまま,効率良く新しいシステムに移行できます。

いろいろな業務システムに幅広く対応できる

XMAP3は,スタンドアロン環境だけでなく,多数のクライアントを接続したC/Sシステム,WebブラウザをクライアントとするWebシステムでも利用できます。どのシステム構成でも,XMAP3の画面操作は同じです。そのため,C/SシステムのクライアントとWebシステムのクライアントで同じ画面を操作できます。

また,Cosminexusアプリケーションサーバ,HiRDB,JP1,OpenTP1などの日立オープンミドルウェア製品と連携し,さまざまな形態の基幹システムに幅広く利用できます。

帳票の出力では,出力先や出力様式をAPで制御できるため,オンライン帳票(即時印刷),バッチ帳票(大量/夜間印刷),電子帳票に対応できます。