アプリケーションプログラムでの応用的な機能を紹介します。機能1から機能4に関連するコーディングのひな型は,APパターンのAP部品に用意されています。画面用のAP部品の種類については,「付録D.1 APパターン一覧」を参照してください。
- 機能1 カーソルやフォーカス位置の設定を変更する
- 論理マップの中のカーソルまたはフォーカス制御項目に,位置づけたいフィールドやボックス対応の定数を設定することで,アプリケーションプログラムからカーソルまたはフォーカス位置の初期設定ができます。
- この機能は,部品パターン「SETCRS01」に関連しています。コーディング方法については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。
- 機能2 メッセージを二次ウィンドウで表示する
- XMAP3で定義する画面には,一次ウィンドウと二次ウィンドウがあります。一次ウィンドウはメインとなる画面で,何も表示されていない状態のときに表示します。業務を選択するメニューや,各業務の主画面として使用します。
- 二次ウィンドウは,一次ウィンドウを表示したまま新しく表示する画面です。データ入力の入力補助,メッセージ,ヘルプなどに使用します。メッセージを二次ウィンドウで表示するには,TRANSCEIVE文(またはRECEIVE文)で一次ウィンドウから入力したデータの内容を判定したあと,TRANSCEIVE文(またはSEND文)で表示するマップ名を二次ウィンドウのマップ名に変更します。このTRANSCEIVE文(またはSEND文)を実行すると,二次ウィンドウを使ってメッセージを表示できます。このとき,次のように,あらかじめ二次ウィンドウのレイアウトを確認しておいてください。
- レイアウト定義ウィンドウを起動するときに表示されるダイアログで,定義種別から「ディスプレイGUI画面(二次)」を選ぶ。さらに,使用する定義パターンを選択する。
- レイアウト定義ウィンドウで画面のレイアウトを定義する。このとき,「OK」のような二次ウィンドウを終了するプッシュボタンを定義して,特定のイベント通知コードが返されたら二次ウィンドウを終了するように指定しておく。
- この機能は,AP部品「FLDHLP01」と「PATWRT01」に関連しています。コーディングについては,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。
- 機能3 入力エラーのとき,テキストやフィールド(入出力)の色をアプリケーションプログラムで変更する
- 該当するオブジェクトをダブルクリックして,「動的変更(APから表示属性を変更する)」を選びます。アプリケーションプログラム実行時,制御項目に標準提供している動的変更テーブルのエラー修飾名'ER'を設定すると,赤色でフィールドを表示できます。この機能は,AP部品「ATRCRS01」と「MODATR01」に関連しています。
- また,このほかの修飾名も用意されています。詳細については,マニュアル「XMAP3 開発ガイド」,およびマニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。
- 機能4 データエントリ画面で入力フィールドだけをクリアする
- アプリケーションプログラム実行時,ウィンドウ制御に動的変更テーブルのウィンドウコントロール'CL'を設定すると,画面の入力テキストやフィールドに表示されていたデータがクリアされます。この機能は,AP部品「CLRINP01」に関連しています。詳細については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。
- 機能5 グラフやイメージデータを表示する
- グラフやイメージなどのグラフィックデータをアプリケーションプログラムから表示できます。表示するグラフィックデータは,あらかじめ,ほかのツールで作成してファイルやクリップボードに保存しておきます。
- 詳細については,マニュアル「XMAP3 プログラミングガイド」を参照してください。