12.1.1 コンパイルの準備

アプリケーションプログラムをコンパイルして,実行可能ファイルを準備するまでの主なデータの流れを次の図に示します。

図12-1 コンパイルの準備のデータの流れ

[図データ]

<この項の構成>
(1) XMAP3と連携するためのコンパイラオプションを指定します
(2) 動的変更テーブルの格納フォルダを指定します

(1) XMAP3と連携するためのコンパイラオプションを指定します

XMAP3と連携するために必要なコンパイラオプションを次に示します。

画面・帳票
-Comp5オプションおよび-JPN,Alnumオプションを必ず指定してください。-Comp5オプションは,USAGE句のCOMP-5指定を利用できるようにするオプションです。また,-JPN,Alnumオプションは,日本語項目,日本語編集項目をそれぞれ英数字項目,英数字編集項目として扱うようにするオプションです。どちらも論理マップの生成内容に関連しています。
書式オーバレイ
-XMAP,LinePrintオプションを必ず指定してください。-XMAP,LinePrintオプションは,XMAP3の書式オーバレイや印刷制御機能を利用できるようにするオプションです。

(2) 動的変更テーブルの格納フォルダを指定します

動的変更テーブルのように,ソースプログラムが格納されているフォルダ以外のフォルダから登録集原文を参照するとき,登録集原文を格納するフォルダをコンパイル時の環境変数CBLLIBに指定します。XMAP3から生成された登録集原文も,ユーザが作成した登録集原文と同様に扱うことができます。コンパイルでは,COPY文で定義した登録集原文名が,指定したフォルダから検索され,アプリケーションプログラムに取り込まれます。なお,ソースプログラムと登録集原文を同じフォルダに格納している場合は,環境変数を指定する必要はありません。

注1
リンケージでは,COBOL2002のリンカからXMAP3が提供しているライブラリが検索されます。
注2
画面または帳票を使用するアプリケーションプログラムをコンパイルする場合は,次の点に注意してください。
  • レイアウト定義で,入出力テキストなどのアプリケーションプログラムとデータをやり取りする項目を,誤って削除したり,データ名を変更したりする場合があります。
  • 削除または変更前の論理マップに使われているデータ名で,手続きをコーディングしていると,コンパイル時にエラーとなります。したがって,レイアウト定義を変更した場合には,生成された論理マップ,およびコーディングを確認した上でコンパイルしてください。