8.2 帳票を作成しましょう

図8-1の例題では,次に示す手順に従って帳票を作成します。

  1. 定義を開始します
  2. タイトルを定義します
  3. オブジェクトを配置します
    • 得意先コードの欄を定義します
    • 表の見出しを定義します
    • 表の出力欄を定義します
    • 合計欄を定義します
    • 表けい線の枠を引きます
  4. 完成した帳票を確認します
  5. 定義を終了します
<この節の構成>
(1) 定義を開始します
(2) タイトルを定義します
(3) オブジェクトを配置します
(4) 完成した帳票を確認します
(5) 定義を終了します
(6) 作成されるファイル
(7) オブジェクトのデータ名に関する注意事項

(1) 定義を開始します

  1. Windowsの[スタート]にあるプログラム一覧から[XMAP3]-[XMAP3 Developer]-[ドロー]を選びます。
    [新規・更新選択]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. 「画面・帳票・書式を新規作成する」を選びます。
  3. [OK]ボタンを選びます。
    [新規作成]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  4. 「マップ名」に「JYU1PC」と入力します。
  5. 「定義対象の選択」から「グラフィック帳票」を選び,「パターンの選択」から「フリー」を選びます。「言語種別」が「COBOL」になっていることを確認します。

    [図データ]

  6. [OK]ボタンを選びます。
    [グラフィック帳票属性]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  7. [OK]ボタンを選びます。
    帳票定義ウィンドウが表示されます。

    [図データ]

(2) タイトルを定義します

タイトルを定義する手順について説明します。

説明文中の「△」は,半角1文字分の空白を示します。

  1. ツールボックスから[図データ](固定フィールド(日本語))を選びます。
  2. レイアウト領域の「縦 2行」「横 27列」にポインタを位置づけてクリックします。
  3. 「納△△品△△伝△△票」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。

    [図データ]

  4. ツールバーから[図データ](文字属性)を選びます。
  5. 「納△△品△△伝△△票」をクリックしたあとで,ツールボックスから[図データ](倍角)を選びます。
    タイトルの文字列が倍角になります。

    [図データ]

  6. ツールバーから[図データ](レイアウトへ戻る)を選びます。
    帳票定義ウィンドウが表示されます。

(3) オブジェクトを配置します

(a) 得意先コードの欄を定義します
  1. ツールボックスから[図データ](固定フィールド(日本語))を選びます。
  2. レイアウト領域の「縦 5行」「横 4列」にポインタを位置づけてクリックします。
  3. 「得意先コード:」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
    「:」は半角文字で入力します。

    [図データ]

  4. ツールボックスの[図データ](出力フィールド(数字))を数回クリックして[図データ](出力フィールド(英数))を選びます。
  5. レイアウト領域の「縦 5行」「横 17列」にポインタを位置づけ,「横 8列」サイズ分ドラッグします。

    [図データ]

    同様に,「得意先名」の欄を次のように定義します。

    [図データ]

(b) 表の見出しを定義します
  1. 「商品コード」を定義します。ツールボックスから[図データ](固定フィールド(日本語))を選びます。
  2. レイアウト領域の「縦 8行」「横 4列」にポインタを位置づけてクリックします。
  3. 「商品コード」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
    「商品コード」の見出しが定義されます。

    [図データ]

    同様に,「商品名」,「単価」,「数量」,および「金額」の見出しを次のように定義します。

    [図データ]

    [図データ]

(c) 表の出力欄を定義します
  1. 商品コードの出力領域を定義します。ツールボックスから[図データ](出力フィールド(英数))を選びます。
  2. レイアウト領域の「縦 9行」「横 6列」にポインタを位置づけ,[Shift]キーを押したまま,「縦 4行」「横 5列」サイズ分ドラッグします。

    [図データ]

    フィールドが縦4行分反復します。
    同様に,「商品名」および「数量」の出力フィールドを次のように定義します。「商品名」および「数量」の出力フィールドも,縦4行分反復させてください。

    [図データ]

    [図データ]

  3. 単価の出力欄を定義します。ツールボックスから[図データ](出力フィールド(数字))を選びます。
  4. レイアウト領域の「縦 9行」「横 45列」にポインタを位置づけ,[Shift]キーを押したまま,「縦 4行」「横 7列」サイズ分ドラッグします。

    [図データ]

  5. 「単価」と「数量」の出力フィールドをダブルクリックします。
    [出力フィールド]ダイアログが表示されます。
  6. 「APが渡す項目」の「データ型」をそれぞれ次のように選びます。
    • 「単価」・・・「Z,ZZ9」
    • 「数量」・・・「ZZZZ9」

      [図データ]

  7. [OK]ボタンを選びます。
    [出力フィールド]ダイアログが閉じ,帳票定義ウィンドウが表示されます。
    同様に,「金額」の出力フィールドのデータ型を「Z,ZZ9」に設定します。

    [図データ]

    [図データ]

(d) 合計欄を定義します
  1. ツールボックスから[図データ](固定フィールド(日本語))を選びます。
  2. レイアウト領域の「縦 14行」「横 49列」にポインタを位置づけてクリックします。
  3. 「合△計」と入力したあとで,[Enter]キーを押します。
  4. ツールボックスから[図データ](出力フィールド(数字))を選びます。
  5. レイアウト領域の「縦 14行」「横 57列」にポインタを位置づけ,「横 18列」サイズ分ドラッグします。

    [図データ]

  6. 「合計」の出力フィールドをダブルクリックします。
    [出力フィールド]ダイアログが表示されます。
  7. 「APが渡す項目」の「データ型」から「¥,¥¥9」を選びます。

    [図データ]

  8. [OK]ボタンを選びます。
    [出力フィールド]ダイアログが閉じ,帳票定義ウィンドウが表示されます。

    [図データ]

  9. ツールボックスから[図データ](縦(左)/横(上)けい線)を選びます。
  10. レイアウト領域の「縦 15行」「横 49列」にポインタを位置づけ,「横 27列」サイズ分ドラッグします。
    マウスボタンから指を離すと,横けい線が配置されます。

    [図データ]

(e) 表けい線の枠を引きます
  1. ツールボックスの[図データ](表けい線の枠(見出しなし))を数回クリックして,[図データ](表けい線の枠(見出しあり))を選択します。
  2. レイアウト領域の「縦 8行」「横 3列」にポインタを位置づけ,「縦 5行」「横 74列」サイズ分ドラッグします。
    マウスボタンから指を離すと,表の枠とタイトル部の横けい線が配置されます。

    [図データ]

  3. ツールボックスから[図データ](横けい線の繰り返し(2行間隔))を数回クリックして,[図データ](横けい線の繰り返し(1行間隔))を選択します。
  4. レイアウト領域の「縦 8行」「横 3列」にポインタを位置づけ,「縦 5行」「横 74列」サイズ分ドラッグします。
    マウスボタンから指を離すと,横けい線が配置されます。

    [図データ]

(4) 完成した帳票を確認します

  1. ツールバーから[図データ](印刷プレビュー)を選びます。
    プレビューウィンドウに帳票がテスト表示され,レイアウトを確認できます。

    [図データ]

    気になる部分があれば,「2.2.5 レイアウト定義の基本操作を紹介します」を参照して修正してください。
    なお,表示・印刷セットアップで印刷環境が設定されている場合は,ツールバーの[図データ](テスト印刷)で帳票をテスト印刷できます。
    テスト表示・印刷をするためには,XMAP3 Server RuntimeまたはXMAP3 Client Runtimeをインストールする必要があります。
  2. ツールバーから[図データ](論理マップ表示)を選びます。
    帳票用論理マップ表示ウィンドウが表示され,論理マップを確認できます。

    [図データ]

  3. プレビューウィンドウ,および帳票用論理マップ表示ウィンドウのそれぞれの[閉じる]ボタンを選びます。

(5) 定義を終了します

  1. ツールバーから[図データ](ドローの終了)を選びます。またはメニューバーの[ファイル]-[ドローの終了]を選びます。

    [図データ]

  2. レイアウト定義の保存を問い合わせるダイアログから,[はい]ボタンを選びます。
    [名前を付けて保存]ダイアログが表示されます。
  3. ファイル名を確認して[保存]ボタンを選びます。
    自動的に論理マップと物理マップが生成されます。

(6) 作成されるファイル

レイアウト定義を保存してドローを終了すると,レイアウト定義を保存したフォルダに次のファイルが作成されます。なお,ファイル名は,指定したマップ名によって異なります。ここでは,例題どおりマップ名を「JYU1PC」と指定した場合のファイル名を示します。

(7) オブジェクトのデータ名に関する注意事項

定義した帳票の各項目に対応するデータ名(COBOLプログラムで参照・更新するデータ領域の名称)は,XMAP3が適当な名称を仮定します。通常の開発手順では,仮定されたデータ名を参照しながらコーディングを行います。

ただし,サポートサービスで提供するCOBOLプログラムのコーディングサンプルをそのまま使う場合には,各項目のデータ名は,コーディングサンプルで参照・更新している領域名に合わせておく必要があります。

サポートサービスで提供するCOBOLプログラムをそのまま使用する場合には,ドローのレイアウト定義画面から,メニューバーの[属性]-[データ名]を選んで「データ名編集」画面を表示し,データ名を修正してください。

サンプルで設定しているデータ名を次の画面に示します。データ名が異なる場合は,次の画面の「データ名」に合わせて修正してください。なお,データ名とオブジェクト名の対応については,「8.2(6) 作成されるファイル」を参照してください。

[図データ]