はじめに
このマニュアルは,HiRDB Structured Data Access Facility(以降,HiRDB/SDと略します)の構造型データベースを操作するインタフェース(DML)を使用して,COBOL言語のユーザアプリケーションプログラム(UAP)を開発する方法について説明しています。
- 〈はじめにの構成〉
■ 対象読者
HiRDB/SDを使用してCOBOL言語のUAPを作成する方,UAPを実行する方(HiRDBクライアントを使用する方)を対象としています。
このマニュアルの記述は,次に示す知識があることを前提にしています。
-
COBOL言語のプログラミングの知識
-
HiRDBの基礎的な知識
-
Linuxのシステム管理の基礎的な知識
■ マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
- 第1章 UAP開発の概要
-
UAPの形式,UAPの開発環境,UAPの実行環境,およびUAPの開発の流れなどについて説明しています。
- 第2章 UAPの作成
-
DMLによるSDBデータベースにアクセスする部分のCOBOLソースプログラムの作成方法について説明しています。
- 第3章 UAPの実行前準備(UAPのプリプロセス,コンパイル,リンケージ)
-
UAPのプリプロセス,コンパイル,およびリンケージの方法について説明しています。
- 第4章 UAPの実行環境の構築
-
HiRDBクライアントの環境設定方法,UAPをテストする際のUAPの実行方法,およびテスト環境から本番環境へのUAPの移行方法について説明しています。
- 第5章 UAPの運用・保守
-
UAPの実行方法,UAPの再プリプロセスが必要なケース,およびUAPの障害対策について説明しています。
- 第6章 DMLプリプロセサ(pdsdbcblコマンド)
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DMLプリプロセサ(pdsdbcblコマンド)の機能と使い方について説明しています。
■ 関連マニュアル
このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。
HiRDBマニュアル
-
HiRDB Version 10 構造型データベース機能(3020-6-578)
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HiRDB Version 10 解説(3020-6-551)
-
HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)(3020-6-552)
-
HiRDB Version 10 システム定義(UNIX(R)用)(3020-6-554)
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HiRDB Version 10 システム運用ガイド(UNIX(R)用)(3020-6-556)
-
HiRDB Version 10 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)(3020-6-558)
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HiRDB Version 10 UAP開発ガイド(3020-6-560)
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HiRDB Version 10 SQLリファレンス(3020-6-561)
-
HiRDB Version 10 メッセージ(3020-6-562)
以降,HiRDB Version 10のマニュアル名は,Version 10,(UNIX(R)用)を省略して表記しています。
関連製品
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COBOL2002 使用の手引 手引編(3000-3-D08)
-
COBOL85 使用の手引(3000-3-354)
-
COBOL85 言語(3020-3-782)
-
OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編(3000-3-D55)
OpenTP1のマニュアルを本文中で参照させる場合は,「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」を「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」と表記します。
■ このマニュアルでの表記
このマニュアルでは製品名称および名称について次のように表記しています。ただし,それぞれのプログラムについての表記が必要な場合はそのまま表記しています。
製品名称または名称 |
表記 |
|
---|---|---|
HiRDB Version 10 |
HiRDBまたはHiRDBサーバ |
|
HiRDB Structured Data Access Facility/Run Time Version 10(64) |
HiRDB Structured Data Access Facility/Run Time |
HiRDBクライアント |
HiRDB Structured Data Access Facility/Developer's Kit Version 10(64) |
HiRDB Structured Data Access Facility/Developer's Kit |
|
Linux(R) |
Linux |
|
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) Server 7(64-bit x86_64) |
||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) Server 8(64-bit x86_64) |
||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) Server 9(64-bit x86_64) |
-
HiRDB運用ディレクトリのパスを$PDDIRと表記します。
-
TCP/IPが規定するhostsファイル(/etc/hostsファイルも含む)をhostsファイルと表記します。
■ このマニュアルで使用する略語
このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。
英略語 |
英 字 の 表 記 |
---|---|
AFM |
Attached File Management Program |
Amazon EC2 |
Amazon Elastic Compute Cloud |
API |
Application Programming Interface |
COBOL |
Common Business Oriented Language |
DB |
Database |
DML |
Data Manipulate Language |
DNS |
Domain Name System |
FMB |
File Manager for Banks |
JIS |
Japanese Industrial Standard code |
OLTP |
On-Line Transaction Processing |
OS |
Operating System |
RD |
Relational Database |
SJIS |
Shift JIS |
SPP |
Service Providing Program |
SUP |
Service Using Program |
UAP |
User Application Program |
■ このマニュアルで使用する記号
形式および説明で使用する記号を次に示します。ここで説明する文法記述記号は,説明のための記号なので実際には記述しないでください。
文法記述記号 |
意味 |
---|---|
〔 〕 |
この記号で囲まれている項目は省略できます。
|
… |
この記号直前の項目を繰り返して指定できます。
|
〜 |
この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。 |
< > |
ユーザ指定値の構文要素記号を示します。 |
(( )) |
ユーザ指定値の指定範囲を示します。 |
■ このマニュアルで使用する構文要素記号
このマニュアルで使用する構文要素記号を次に示します。
構文要素記号 |
意味 |
---|---|
<識別子> |
指定できる文字の規則については,マニュアル「HiRDB 構造型データベース機能」の「名前の規則」を参照してください。 |
<パス名>※ |
/,英数字,ピリオド(.),#,@で構成される文字列 |
■ KB(キロバイト)などの単位表記について
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。