17.2.1 DMLの記述形式
- 〈この項の構成〉
(1) オペランドの指定順序
オペランドは,各DMLの形式で記述している順序に従って指定してください。
(2) キーワードの指定
DMLの名称(FETCH,MODIFYなど)のように,機能を使用するために指定する語をキーワードといいます。キーワードは,システムの予約語として登録されているため,決められた位置以外には記述できません。キーワードの例を次に示します。
予約語については,「付録O.1 DMLの予約語」を参照してください。
(3) 区切り文字の挿入
区切り文字には,次の文字を指定できます。
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空白(X'20')
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タブ(X'09')
区切り文字を挿入する位置については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」の「区切り文字の挿入」を参照してください。
(5) DMLで使用できる文字
DMLで使用できる文字については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」の「SQLで使用できる文字」を参照してください。ただし,pdsetupコマンドで指定した文字コードがsjisの場合,全角文字に外字を含みません。
(6) DMLの最大長
UAPに記述する場合,1つのDML文は,区切り文字も含めて32,000バイトまで記述できます。
HiRDB/SDデータベースアクセスユティリティ(pdsdbexe)で実行する場合,1つのDMLコマンドは,区切り文字も含めて2,000,000バイトまで記述できます。
(7) 名前の指定
名前の指定方法には,引用符(")で囲んで指定する方法と,引用符で囲まないで指定する方法があります。引用符で囲んで指定する方法を推奨します。
- 推奨する理由
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名前には,予約語と同じ名前を指定できませんが,引用符で囲んだ場合は,予約語と同じ名前を指定できます。
DMLの機能拡張に伴い,将来予約語が増える可能性があります。名前をあらかじめ引用符で囲んでおくと,将来指定した名前が予約語と重複しても,DMLを書き換える必要が生じません。
- 注意事項
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名前を引用符(")で囲んだ場合,半角英小文字と半角英大文字が区別されます。
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次に示す名前は,引用符(")で囲まないでください。
・埋込み変数名
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OCCURS句を指定して生成された構成要素名を使用する場合は引用符(")で囲んでください。OCCURS句については,「11.7.1(4)(g) OCCURS」を照してください。
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名前については,「11.4.1(1) 名前の規則」を参照してください。
埋込み変数名については,マニュアル「HiRDB 構造型データベース機能(UAP開発編)」の「UAPの作成」の「埋込み変数の宣言」を参照してください。
(8) 留意事項
DMLコマンドの記述規則については,「14. HiRDB/SDデータベースアクセスユティリティ(pdsdbexe)」の「14.9 規則および留意事項」も参照してください。