2.8 グローバルバッファ
グローバルバッファとは,ディスク上のRDエリアに格納されているデータを入出力するためのバッファのことで,共用メモリ上に確保されます。HiRDB/SDはデータベースの入出力処理にグローバルバッファを使用しています。
データを更新するためにバッファ上で更新され,データベースには未反映のバッファを更新バッファといいます。また,データを参照するためのバッファ,およびデータベースに反映済みのバッファを参照バッファといいます。
次に示すRDエリアには,必ずグローバルバッファを割り当ててください。
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レコード型,またはレコード型のインデクスを格納するユーザ用RDエリア
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システム用RDエリア
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追い付き反映キー対応表を格納するユーザ用RDエリア
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追い付き反映キー対応表のインデクスを格納するユーザ用RDエリア
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追い付き状態管理表を格納するユーザ用RDエリア
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監査証跡表を格納するユーザ用RDエリア
グローバルバッファの概念を次の図に示します。
なお,HiRDBの再起動を必要としないSDBデータベースの定義追加や変更でRDエリアを追加した場合,データベース構成変更ユティリティ(pdmod)で割り当てたグローバルバッファは一時的なものです。HiRDBを正常停止,または計画停止したときに,システム共通定義のpdbufferオペランドでグローバルバッファの割り当てを行う必要があります。