Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


12.8.3 論理エラーの詳細

論理エラー番号と論理エラーの内容を次の表に示します。

表12‒14 論理エラー番号と論理エラーの内容

論理エラー番号

論理エラーの内容

1

SDBデータベース定義で定義されていないレコード型名が入力データファイル中にあります。

2

入力データファイル中のレコード型名に誤りがあります。4V AFMのSDBデータベースの場合に考えられる原因を次に示します。

  • レコード型名に仮想ルートレコードのレコード型名が設定されています。

3

入力データファイル中のレコードの並びが階層構造の順番になっていません。正しい階層構造の順番を次に示します。

  1. 親レコード型のレコード

  2. 親レコード型に関係づけられる子レコード型のレコード

  3. 上位階層のレコード型のレコード

  4. 上位階層のレコード型に関係づけられるレコード型のレコード

1つの親レコード型に関係づけられる同じ階層の子レコード型が複数存在する場合,同じレコード型のレコードは連続させてください。

4

構成要素の値のデータ型が,対応するSDBデータベース定義で指定したデータ型と合っていません。

5

入力データファイル中のキー値に論理エラーが発生しました。4V FMBまたはSD FMBのSDBデータベースの場合に考えられる原因を次に示します。

  • キー値が親レコード型のキー値と合っていません。

6

シーケンシャルインデクスのキー値が重複しています。

7

シーケンシャルインデクスが定義されているレコード型のインデクスキー値が,シーケンシャルに並んでいません,または同じ値が並んでいます。

8

入力データファイル中のキー値に論理エラーが発生しました。考えられる原因を次に示します。

  • SDBデータベース定義にSORTED DUPLICATES FIRSTまたはSORTED DUPLICATES LASTが指定されている場合,キー値の並び順に誤りがあります。

  • SDBデータベース定義にSORTED DUPLICATES PROHIBITEDが指定されている場合,キー値の重複が発生しました。または,キー値の並び順に誤りがあります。

9

SDBデータベース定義のOCCURRENCE NUMBER句に指定した一連番号の最大値を超えました。

10

SDBデータベース格納定義のKEYDEF句で指定されていないキー値があります。

11

キー値の並び順に誤りがあります。4V AFMのSDBデータベースの場合に考えられる原因を次に示します。

  • キー値の並び順が,SDBデータベース格納定義のKEYDEF句で指定した並び順と異なっています。

12

横分割しているSDBデータベースに対してRDエリア単位のデータロードを実行した結果,格納対象外のデータ(ほかのRDエリアに格納するデータ)がありました。

13

入力データファイル中のデータベース固有領域に指定されている,事前割り当てページ数の指定値が,指定可能な最大値を超えています。

14

入力データファイル中のデータベース固有領域に指定されている組み合わせで論理エラーが発生しました。考えられる原因を次に示します。

  • 事前割り当てページ数が指定されたルートレコードに,ページ切り替えフラグが指定されています。または,事前割り当てページ数が指定されたファミリ内に,ページ切り替えフラグが指定されています。

15

レコードの格納時,二次インデクスキーに対してキー重複が発生しました。

この論理エラーは,SDBデータベース種別がSD FMBのときだけ発生します。SDBデータベース種別が4Vのときは発生しません。

16

RDエリアの分割時,レコードを格納するRDエリアと二次インデクスを格納するRDエリアが対応していません。

レコードと二次インデクスの格納先が,定義上の何番目のRDエリアなのかを求め,レコードと二次インデクスが定義上の同じ位置のRDエリアに格納されることをチェックします。

17

RDエリアの分割時,レコードを格納するRDエリアと二次インデクスを格納するRDエリアが対応していません。子レコードでキー(SDBデータベース定義のTYPE句のデータ種別1にKを指定した構成要素)を二次インデクスのRDエリア分割キーに指定した場合,ルートレコードの格納時に論理エラー情報が出力されます。

二次インデクスのRDエリア分割キーに対応するルートレコードの構成要素の値を基に,二次インデクスを格納するRDエリアを求めてチェックします。

チェックの例は,「17.4.6(4) 共通規則」を参照してください。

注※

キー値のデータ型がPACKED DECIMAL FIXEDの場合,DECIMAL型の符号正規化機能による符号部の変換規則に従って変換されたキー値の並び順でチェックされます。符号部の変換規則については,「12.4.3(1) 符号部に関する注意事項(符号部の変換規則)」を参照してください。