12.4.2 注意事項
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pdsdblodコマンドの実行中にシンクポイントダンプは取得されません。そのため,pdsdblodコマンドの実行中にHiRDBが異常終了すると,HiRDBの再開始に掛かる時間が長くなります。したがって,UAPやほかのコマンドの実行数が少ない時間帯にpdsdblodコマンドを実行してください。
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標準出力または標準エラー出力へのメッセージ出力が抑止されている環境でpdsdblodコマンドを実行しないでください。pdsdblodコマンドの実行中,標準出力に経過メッセージが出力されます。また,エラーの発生時には,標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。そのため,標準出力または標準エラー出力へのメッセージ出力が抑止されている環境でpdsdblodコマンドを実行した場合,メッセージの出力待ちでpdsdblodコマンドが無応答状態になったり,pdsdblodコマンドが異常終了したりするおそれがあります。
なお,標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージの順番や数は,メッセージログファイルやsyslogfileに出力されるメッセージの順番や数と一致しないことがあります。メッセージの順番や数を正確に把握したい場合は,メッセージログファイルまたはsyslogfileに出力されたメッセージを確認してください。
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システム共通定義のpd_dec_sign_normalizeオペランドにYを指定している場合(DECIMAL型の符号正規化機能を使用する場合),データロード時にPACKED DECIMAL FIXED型の符号部が変換規則に従って変換されます。符号部の変換規則については,「12.4.3(1) 符号部に関する注意事項(符号部の変換規則)」を参照してください。
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インデクス一括作成モードでデータロードまたはフォーマットライトする場合,1回のpdsdblodコマンドの実行でインデクス情報ファイルが7,001個以上同時にオープンされるとエラーになります。このとき,KFPA63003-Eメッセージが出力されます。
同時にオープンされるインデクス情報ファイル数は,SDBデータベースに定義されたインデクス数とRDエリアの横分割数に比例します。例えば,2つのインデクスが定義されていて,RDエリア1〜RDエリア3に横分割されている場合,同時にオープンされるインデクス情報ファイル数は,2(インデクス数)×3(RDエリアの横分割数※1)=6になります※2。
インデクス情報ファイル数が7,001個以上になる場合は,load文のareaオペランドを指定して,RDエリア単位のデータロードまたはフォーマットライトを複数回実行するようにしてください。
- 注※1
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サーバ間横分割されている場合は,バックエンドサーバ内でのRDエリアの横分割数となります。
- 注※2
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計算結果が7,001個以上の場合でも,実際に同時にオープンされるインデクス情報ファイル数が7,000個以下になることがあります。この場合,エラーにはなりません。
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pdsdblodコマンドをキャンセルする場合は,pdcancelコマンドを実行してください。pdsdblodコマンドのキャンセルに,OSのkillコマンドを使用しないでください。killコマンドでpdsdblodコマンドをキャンセルすると,ユニットが異常終了するおそれがあります。
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OSがサポートしていない文字コードは使用できません。pdsdblod制御文にASCIIコード以外の文字がある場合は,pdsdblod制御文に記述する文字コード,LANG環境変数に設定した文字コード,およびpdsetupコマンドで指定した文字コードを合わせる必要があります。文字コードが合っていない場合は,pdsdblodコマンドがエラーになることがあります。
- ■pdsdblodコマンドとpdloadコマンドの仕様差について(参考)
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データロードを実行する次の2つのコマンドは,コマンドの実行時にサーバ名とRDエリア名を指定しますが,指定の組み合わせが同じであっても,コマンドの実行可否が異なることがあります。
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SDBデータベースに対するデータロードを実行するpdsdblodコマンド
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表に対するデータロードを実行するpdloadコマンド
例えば,横分割しているSDBデータベースにデータロードする場合,pdsdblodコマンドの実行時にサーバ名(serverオペランド)を指定してRDエリア名(areaオペランド)を省略すると,エラーになります。一方,横分割している表にデータロードする場合,pdloadコマンドの実行時にサーバ名(source文)を指定してRDエリア名(source文)を省略してもエラーになりません。各コマンドのオプション,制御文の説明を確認してからデータロードを実行するようにしてください。pdloadコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
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