5.23.8 対処の詳細手順(その3)
対処手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 障害が発生したボリュームを交換する
障害が発生したボリュームを交換してください。
(2) システムログをアンロードする
pdlogunldコマンドで,システムログをアンロードします。
pdlogunld -d sys -s bes1 -g logfg01 -o /uldir/ulog01
- [オプションの説明]
-
-d:システムログファイルに対する操作のため,sysを指定します。
-s:更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるBESを指定します。
-g:ログファイルグループ名を指定します。
-o:アンロードログファイル名を指定します。
(3) オリジナルRDエリアを閉塞かつクローズ状態にする
pdhold -cコマンドで,オリジナルRDエリアを閉塞かつクローズ状態にします。
pdhold -r FMB01,FMBIDX -c
- [オプションの説明]
-
-r:オリジナルRDエリアを指定します。
-c:RDエリアをクローズ状態にする場合に指定するオプションです。
この例では,RDエリアの構成は次のようになっています。
-
FMB01:レコード型を格納しているオリジナルRDエリア
-
FMBIDX:インデクスを格納しているオリジナルRDエリア
(4) オリジナルRDエリアを回復する
pdrstrコマンドで,オリジナルRDエリアを回復します。
pdrstr -m /HiRDB/rdarea/rdmast/rdmast00 -b /bkdir/bkup00 -l /uldir/ulog01 -r FMB01,FMBIDX -q 0
- [オプションの説明]
-
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭HiRDBファイル名を指定します。
-b:アンロードする前に取得したバックアップファイル※を指定します。
-l:アンロードログファイルを指定します。
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-q:回復対象のRDエリアの世代番号を指定します。
- 注※
-
「5.13.4(4) オリジナルRDエリアのバックアップを取得する(pdcopyコマンド)」で取得したバックアップファイルを使用します。
(5) オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にする
pdrels -oコマンドで,オリジナルRDエリアの閉塞を解除し,オープン状態にします。
pdrels -r FMB01,FMBIDX -o
- [オプションの説明]
-
-r:オリジナルRDエリア名を指定します。
-o:RDエリアをオープン状態にする場合に指定するオプションです。
(6) 更新可能なオンライン再編成の操作を再開する
更新可能なオンライン再編成の操作を再開します。次の操作から再開してください。
なお,再編成状態がREADY2の場合(「表5-16 正系ボリューム障害が発生した場合の対処方法」の項番3の場合)は,「5.13.4(1) RDエリアをオンライン再編成閉塞にする(pdorbeginコマンド)」の操作を実施したあとのペアボリュームの解除は必要ありません。