Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


5.23.4 更新可能なオンライン再編成の再編成状態の確認

障害が発生した場合,更新可能なオンライン再編成の再編成状態を次の手順で確認してください。

手順
  1. pdls -d orgコマンドを実行して,追い付き反映処理の状態を確認してください。詳細については,「5.13.8 追い付き反映処理の状態を確認したい場合」を参照してください。

  2. pdls -d orgコマンドの実行結果のSTATUS欄に表示された追い付き反映処理の状態を確認してください。READYの場合は,次の手順に進んでください。READY以外の場合は,5.に進んでください。

  3. pddblsコマンドを実行して,カレントRDエリアを確認してください。

  4. ペアボリュームの状態を確認してください。日立ディスクアレイサブシステムを使用している場合は,pairdisplayコマンドで確認します。そのほかの製品のミラーリング機能を使用している場合,使用しているミラーリング機能のマニュアルを参照して,ペア状態を確認してください。

  5. 表5-14 更新可能なオンライン再編成状態の確認方法」の判定条件を参照して,該当する再編成状態を確認してください。

  6. 5.23.5 障害発生時の対処方法」を参照して,該当する障害の対処を実施してください。

表5‒14 更新可能なオンライン再編成状態の確認方法

判定要素

判定結果

オリジナルRDエリアの状態

(pddbls)

レプリカRDエリアの状態

(pddbls)

カレントRDエリア

(pddbls)

追い付き状態

(pdls)

ペアボリューム状態

再編成状態

OPEN

HOLD(CMD)CLOSE

マスタDB

NONE

ペア状態

NONE(pdorbeginコマンドの失敗,または未実施)

HOLD(ORG)

HOLD(ORG)

マスタDB

READY

ペア状態

READY1(ボリュームペアの解除失敗,または未実施)

HOLD(ORG)

HOLD(ORG)

マスタDB

READY

ペア解除状態

READY2(pdorchgコマンドの失敗,または未実施)

HOLD(ORG)

HOLD(ORG)

レプリカDB

READY

ペア解除状態

READY3(再編成の失敗,またはpdorendコマンド未実施)

HOLD(ORG)

HOLD(ORG)

レプリカDB

REFLEC

ペア解除状態

REFLEC(追い付き処理の失敗)

HOLD(ORG)

HOLD(ORG)

レプリカDB

SYNC

ペア解除状態

SYNC(レプリカからオリジナルRDエリアへの業務切り替え処理の失敗)

オリジナルまたはレプリカのボリューム障害時は,障害側がHOLDになります。

判定結果の再編成状態から障害発生時点が次の図のように特定できます。

図5‒20 更新可能なオンライン再編成の障害発生時点

[図データ]