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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.7.1 親レコードと子レコードの近傍配置

ここでは親レコードと子レコードの近傍配置について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 基準レコード,基準サブページ

HiRDB/SDは,基準とするレコードから,レコードを格納する位置を決定します。基準とするレコードを基準レコードといいます。

基準レコードは,格納するレコードのPRIORポインタが指すレコードになります。親子集合の場合は,1件目の子レコードに対する基準レコードは,親レコードとなります。なお,ルートレコードは基準レコードを持ちません。

基準レコードの例を次の図に示します。

図2‒67 基準レコードの例

[図データ]

基準レコードが格納されているサブページを基準サブページといいます。HiRDB/SDでは,基準サブページおよびその近傍のサブページにレコードを格納することで,親子集合内のレコード群を近傍に配置して格納できます。基準サブページへの格納の例を次の図に示します。

図2‒68 基準サブページへの格納の例

[図データ]

(2) サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページ

HiRDB/SDでは,同一のルートレコード下のレコードをファミリといい,ファミリを格納するサブページを関連づけて管理します。関連づけられたサブページをファミリ内接続サブページといいます。サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例を次の図に示します。

図2‒69 サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例

[図データ]

HiRDB/SDは,確保した未使用サブページにレコードを格納する際に,サブページ間を関連づけることによって,基準サブページとレコードを格納するサブページをファミリ内接続サブページとして組み入れます。

なお,ファミリ内の事前割り当てサブページは,すべてファミリ内接続サブページ群として管理されます。事前ページ割り当て機能を適用している場合の,サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例を次の図に示します。

図2‒70 事前ページ割り当て機能を適用している場合の,サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例

[図データ]