2.7.1 親レコードと子レコードの近傍配置
ここでは親レコードと子レコードの近傍配置について説明します。
(1) 基準レコード,基準サブページ
HiRDB/SDは,基準とするレコードから,レコードを格納する位置を決定します。基準とするレコードを基準レコードといいます。
基準レコードは,格納するレコードのPRIORポインタが指すレコードになります。親子集合の場合は,1件目の子レコードに対する基準レコードは,親レコードとなります。なお,ルートレコードは基準レコードを持ちません。
基準レコードの例を次の図に示します。
基準レコードが格納されているサブページを基準サブページといいます。HiRDB/SDでは,基準サブページおよびその近傍のサブページにレコードを格納することで,親子集合内のレコード群を近傍に配置して格納できます。基準サブページへの格納の例を次の図に示します。
(2) サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページ
HiRDB/SDでは,同一のルートレコード下のレコードをファミリといい,ファミリを格納するサブページを関連づけて管理します。関連づけられたサブページをファミリ内接続サブページといいます。サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例を次の図に示します。
HiRDB/SDは,確保した未使用サブページにレコードを格納する際に,サブページ間を関連づけることによって,基準サブページとレコードを格納するサブページをファミリ内接続サブページとして組み入れます。
なお,ファミリ内の事前割り当てサブページは,すべてファミリ内接続サブページ群として管理されます。事前ページ割り当て機能を適用している場合の,サブページ間の関連づけとファミリ内接続サブページの例を次の図に示します。