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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


2.3.3 SDBデータベース

SDBデータベースとは,レコード,インデクス,親子集合など構造型DBを構成するデータ群の総称です。HiRDB/SDではSDBデータベース単位にレコードやインデクスを定義したり削除したりします。

SDBデータベースは,HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)で定義します。HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)については,「11. HiRDB/SD定義ユティリティ(pdsdbdef)」を参照してください。また,SDBデータベースの定義の概要については,「2.4 SDBデータベースの定義」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) SDBデータベース種別

SDBデータベースには,次の表に示す種類(SDBデータベース種別)があります。

表2‒3 SDBデータベースの種類(SDBデータベース種別)

SDBデータベース種別

説明

4V FMB

階層構造を持つデータベースで,メインフレームのTMS-4V/SPがサポートしているFMBのデータベースに相当します。

4V AFM

階層構造を持たないデータベースで,メインフレームのTMS-4V/SPがサポートしているDAM,MAM,TAM,またはSAMのデータベースに相当します。

4V AFMのSDBデータベースは,さらに次のSDBデータベース種別に分けられます(4V AFMは次のSDBデータベース種別の総称です)。

  • 4V DAM

  • 4V MAM

  • 4V TAM

  • 4V SAM

SD FMB

階層構造を持つデータベースで,メインフレームのXDM/SDがサポートしている階層型モデルのデータベースに相当します。

SDBデータベースの定義時にSDBデータベース種別を指定します。

なお,SDBデータベース種別によって,HiRDB/SDの機能のうち,使用できる機能が異なります。詳細については,「付録P 4V FMBまたは4V AFMのSDBデータベースとSD FMBのSDBデータベースの機能差一覧」を参照してください。

注意事項

SDBデータベース種別が4V(4V FMBまたは4V AFM)のSDBデータベースとSD FMBのSDBデータベースをシステム内で混在して定義することはできません。

4V FMBと4V AFMのSDBデータベースをシステム内で混在して定義することはできますが,4V FMBとSD FMB(または4V AFMとSD FMB)のSDBデータベースをシステム内で混在して定義することはできません。

(2) SDBデータベース種別の表記に関する留意事項

このマニュアルでは,基本的に「表2-3 SDBデータベースの種類(SDBデータベース種別)」に示すすべての種類のSDBデータベースを対象に説明しています。ただし,使用するSDBデータベースの種類によっては,使用できない機能があります。その場合には,マニュアル中の章,節,項などのタイトルに,その機能の対象となるSDBデータベース種別を示す表記をしています。

(例)

2.3.10 二次インデクス【4V FMB,4V AFM】

上記のように表記されている場合,4V FMBまたは4V AFMのSDBデータベースを使用しているときに,該当する記述であることを意味しています。そのため,SD FMBのSDBデータベースを使用している場合は,「2.3.10 二次インデクス」の説明をお読みいただく必要はありません。

SDBデータベース種別を示す表記については,「はじめに」の「このマニュアルをお読みいただく際の留意事項」を参照してください。