4.2.10 terms_concept
(1) 機能
検索用特徴タームと重み(concept_with_terms関数の結果として得られる検索用特徴タームと重み)を返却します。
(2) 書式
terms_concept(列指定)
(3) 入力
列指定
(4) 戻り値
検索用特徴タームと重み(varchar)(最大32,000バイト)
(5) 詳細
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concept_with_terms関数と一緒に使用します。
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列指定はconcept_with_terms関数で検索する対象と同じ列名を指定します。terms_concept関数を使用するSELECTでは,必ずWHERE探索条件にterms_concept関数と同じ列名を指定したconcept_with_terms関数を使用します。
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terms_concept関数は受け渡し値受信関数であり,terms_with_score関数から値を受け取ります。受け渡し値受信関数の実行方法に関する規則は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(6) 検索用特徴タームと重みの取得形式
検索用特徴タームと重みの取得形式を次の図に示します。
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検索用特徴ターム情報群は,concept_with_terms関数の特徴ターム取得条件式に指定した単純文字列指定に対する,検索用特徴タームおよび重みの集まりです。
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concept_with_terms関数の特徴ターム取得条件式として,二つ以上の単純文字列指定を指定した場合は,単純文字列指定ごとの検索用特徴ターム情報群が,指定した順番で,コンマで区切られて返却されます。
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ある単純文字列指定に対する検索用特徴タームが一つも存在しない場合は,その単純文字列に対する検索用特徴ターム情報群は空(情報なし)で返却されます。ただし,検索用特徴ターム情報群すべてが空の場合は,値は返却されません。
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返却する情報が32,000バイトを超える場合は,32,000バイトに格納できる検索用特徴ターム情報群までを返却します。
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検索用特徴ターム情報群に含まれる検索用特徴タームは,重要度が最も高いタームを基準(100)として,重みの大きい順に返却されます。重みの値は1〜100の整数値です。
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返却する情報の終端には'\0'(0x00)が格納されます。
(7) 検索用特徴タームと重みの取得例
検索用特徴タームと重みの取得例を次に示します。
(a) 一つの種文章に対して,検索用特徴タームと重みを取得した場合
- 概念検索条件式:
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{"検索条件として入力された文章と概念が似通った文書を検索する。"}
- 出力結果:
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{("検索"(100),"条件"(82),"入力"(75),"文章"(55),"概念"(54),"似"(43),"通"(40))}
(b) 二つの種文章に対して,それぞれの種文章の概念を包含して,検索用特徴タームと重みを取得した場合
- 概念検索条件式:
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{("検索条件として入力された文章と概念が似通った文書を検索する。","種文章は複数指定できる。")}
- 出力結果:
-
{("検索"(100),"条件"(82),"入力"(75),"文章"(55),"概念"(54),"複数"(53),"指定"(50),"似"(43),"通"(40),"文書"(39))}
(c) 二つの単純文字列指定(種文章はそれぞれ一つ)に対して,単純文字列指定ごとに検索用特徴タームと重みを取得した場合
- 概念検索条件式:
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{"検索条件として入力された文章と概念が似通った文書を検索する。"},{"単純文字列指定は複数指定できる。"}
- 出力結果:
-
{("検索"(100),"条件"(82),"入力"(75),"文章"(55),"概念"(54),"似"(43),"通"(40),"文書"(39))},{("指定"(100),"複数"(77),"単純"(55),"文字列"(49))}
(8) 注意事項
横分割した表で運用している場合は,特徴ターム取得RDエリア指定ユティリティを使用して,取得するRDエリアを指定してください。指定しない場合には,RDエリアごとにランダムな順番で,検索用特徴タームと重みを返却します。特徴ターム取得RDエリア指定ユティリティの詳細については,「3.2.21 phnchgcon(特徴ターム取得RDエリア指定ユティリティ)」を参照してください。