4.2.8 score_concept
(1) 機能
スコア値(concept_with_score関数の結果として得られるスコア値)を返却します。
(2) 書式
score_concept(列指定)
(3) 入力
列指定
(4) 戻り値
スコア値(INTEGER)
(5) 詳細
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concept_with_score関数と一緒に使用します。
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列指定はconcept_with_score関数で検索する対象と同じ列名を指定します。score_concept関数を使用するSELECTでは,必ずWHERE探索条件にscore_concept関数と同じ列名を指定したconcept_with_score関数を使用します。検索結果をスコア順にソートして,スコアの得点の高いものから取り出す場合には,ORDER BYを使用してください。
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score_concept関数は受け渡し値受信関数であり,concept_with_score関数から値を受け取ります。受け渡し値受信関数の実行方法に関する規則については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(6) スコア値
1文書のスコア値は,1個以上の種文章から抽出された各検索用特徴タームのスコアの総和です。検索用特徴タームのスコアは,検索用特徴タームの,データベースの登録文書全体に出現する割合,種文章中に出現する割合およびヒット文書中に出現する割合から算出されます。
検索用特徴タームのスコアは,次の場合に高くなります。
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登録文書全体に対する出現割合が低い場合
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種文章に対する出現割合が高い場合
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ヒット文書に対する出現割合が高い場合
算出方法には,次の二つの方法があります。ただし,どちらの方法でもスコア値が2,147,483,647を超える場合は,上限値2,147,483,647として扱われます。
- 複合論理演算での算出法
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スコア総和方式に基づいて算出されます。
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AND,OR:該当文書同士のスコアの和を総スコアとします。
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NOT:各スコア値はナル値となります。
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- 構造指定に上位構造(下位構造を複数含む)を指定した場合の算出法
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該当構造ごとにスコアを算出し,その総和をスコアとします。
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なお,スコアは,種文章を100点とした相対的な値に正規化して出力することもできます。スコアの値を正規化して出力する方法については,「4.5.9 スコアオプション」を参照してください。
(7) 注意事項
全文検索条件式には,複数の条件を"AND","OR"で指定できます。