4.2.5 score
(1) 機能
スコア値(contains_with_score関数の結果として得られるスコア値)を返却します。
(2) 書式
score(列指定)
(3) 入力
列指定
(4) 戻り値
スコア値(INTEGER)
(5) 詳細
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contains_with_score関数と一緒に使用します。
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列指定はcontains_with_score関数で検索する対象と同じ列名を指定します。score関数を使用するSELECTでは,必ずWHERE探索条件にscore関数と同じ列名を指定したcontains_with_score関数を使用します。検索結果をスコア順にソートして,スコアの得点の高いものから取り出す場合には,ORDER BYを使用してください。
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score関数は受け渡し値受信関数であり,contains_with_score関数から値を受け取ります。受け渡し値受信関数の実行方法に関する規則については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
(6) スコア値
1文書のスコア値は,「検索タームの文書内での出現数 × 検索タームの重み × 構造の重み」で算出されます。ただし,検索条件式に論理検索や近傍検索を使用している場合は,次のようになります。
- 論理検索の場合
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論理積(AND)のときは,各スコアの最小値を取ります。
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論理和(OR)のときは,各スコアの最大値を取ります。
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論理否定(NOT)のときは,各スコア値はナル値となります。
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- 近傍検索の場合
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近傍検索のスコアは,ヒットした検索ターム間の距離で算出します。
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検索ターム間の距離が近いほどスコアが高くなります。
表4‒3 スコアの算出方法 検索条件
スコアの算出方法
算出例
論理積
(AND条件)※1
論理演算の対象を比較して,値の少ない方をスコアとする
「AおよびBが含まれる文書」を検索した結果,文書内での出現数がA>Bだった場合,Bの出現数を基にスコアが付けられる※2
論理和
(OR条件)※1
論理演算の対象を比較して,値の多い方をスコアとする
「AまたはBが含まれる文書」を検索した結果,文書内での出現数がA>Bだった場合,Aの出現数を基にスコアが付けられる※2
近傍条件
=
指定した距離とヒットした距離が等しい場合は100が与えられる
「AB間の距離が10文字ちょうどの文書」を検索した結果,文書内でのAとBの距離が10であれば100が与えられる
<=
ヒットした距離が0に近いほど100に近づく。指定した距離と同じ場合は1が与えられる
「AB間の距離が10文字以下の文書」を検索した結果,文書内でのAとBの距離が0ならば100が与えられる。10以下の値は,10に近いほど低い値が与えられる
>=
指定した距離とヒットした距離が等しい場合は100が与えられる。遠ざかるほど低くなる
「AB間の距離が10文字以上の文書」を検索した結果,文書内でのAとBの距離が10ならば100が与えられる。10を超える値は,10から遠くなるほど低いスコアが与えられる
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