3.3.1 phcsyndicreg(同義語辞書登録ユティリティ)
(1) 機能
同義語検索をするために必要な同義語辞書を登録します。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
phcsyndicreg 同義語辞書名 同義語辞書テキストファイル名 [-r ルールファイル名 [-e]][-u {ms |ms_ucs4}]
(4) コマンド引数
- 同義語辞書名
-
辞書を登録する際に付ける名称を指定します。システム内で区別できるユニークな名称を,1〜32バイトの範囲内で指定してください。
- 同義語辞書テキストファイル名
-
同義語辞書のテキストファイルの名称を指定します。ユティリティを実行するときのカレントディレクトリにあるファイル名または絶対パスを含めたファイル名を指定します。
- -u
-
Unicode種別を指定します。データベースの文字コード種別がutf-8の場合は,必ず指定します。データベースの文字コードがutf-8でない場合には指定しないでください。次のどちらかを指定してください。
-
ms:MS-UnicodeでUCS2の範囲
-
ms_ucs4:MS-UnicodeでUCS4の範囲
-
- -r
-
ルールファイル名を指定します。ルールファイル名には,CREATE INDEXで指定したルールファイル名と同じファイル名を指定してください。SAMERULE2のインデクスを使用する場合,-eオプションを指定してください。
(5) 規則
このユティリティは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
(6) 注意事項
-
FREEWORDプラグインを登録したすべてのHiRDB運用環境に対して,同一の同義語辞書テキストファイルを使用し,同一の同義語辞書名で登録してください。
-
文書検索プラグインと同じ同義語辞書を使用する場合は,文書検索プラグインで登録した同義語辞書テキストファイルを,文字列検索プラグインにも同様に登録してください。
-
同義語辞書名に指定できる文字は,HiRDBをセットアップしたときの文字コード,記号,英数字,および半角カタカナです。なお,同義語辞書名に指定できない記号については,「3.2.5 phssyndicreg(同義語辞書登録ユティリティ)」の表3-2を参照してください。
-
データベースの文字コード種別がutf-8の場合,UCS4の範囲のインデクス(INDEX_UCS4)に対する同義語検索は,UCS4の範囲で作成した同義語辞書を使用します。INDEX_UCS4指定のないインデクスは,UCS2の範囲で作成した同義語辞書を使用します。また,extracts関数はUCS4の範囲の同義語辞書を優先的に使用しますが,UCS4の範囲の同義語辞書が作成されていない場合には,UCS2の範囲の同義語辞書を使用します。
-
系切り替え運用を行う場合は,「付録E 系切り替え」を参照してください。