2.6.1 SGMLプラグインの環境設定
- 〈この項の構成〉
(1) 環境情報の定義方法
SGMLプラグインの環境情報を設定するファイルを環境定義ファイルといいます。環境定義ファイルは,プラグインごとに作成します。SGMLプラグインの環境定義ファイルは,サンプルファイルとして提供されています。
SGMLプラグインの環境情報を設定できる単位を次に示します。
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システム単位に定義情報を設定するユーザは,プラグインシステム定義情報ファイルを作成します。
作成するディレクトリおよびファイル名は次のとおりです。
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UNIXの場合
$PDDIR/plugin/_phsgml/conf/pdplgsys
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Windowsの場合
%PDDIR%\plugin\_phsgml\conf\pdplgsys
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ユニット単位に定義情報を設定するユーザは,プラグインユニット定義情報ファイルを作成します。
作成するディレクトリおよびファイル名は次のとおりです。
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UNIXの場合
$PDDIR/plugin/_phsgml/conf/pdplgutsys
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Windowsの場合
%PDDIR%\plugin\_phsgml\conf\pdplgutsys
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各サーバ単位に定義情報を設定するユーザは,プラグインサーバ環境情報ファイルを作成します。
作成するディレクトリおよびファイル名は次のとおりです。
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HiRDB/パラレルサーバの場合
UNIXの場合
$PDDIR/plugin/_phsgml/conf/BES名称
Windowsの場合
%PDDIR%\plugin\_phsgml\conf\BES名称
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HiRDB/シングルサーバの場合
UNIXの場合
$PDDIR/plugin/_phsgml/conf/SDS名称
Windowsの場合
%PDDIR%\plugin\_phsgml\conf\SDS名称
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優先順位は,サーバ単位>ユニット単位>システム単位です。
記述誤りなどが検出された場合,サーバは起動しますが,メッセージログに警告メッセージが出力され,誤りのある定義ファイルは無視されます。環境定義ファイルがないか,環境定義ファイルはあるが設定されていない定義がある場合は,エラーではなく,定義値なしとして処理されます。最終的に有効な値がない場合は,システムのデフォルトで動作します。
メッセージログに次のメッセージが出力されていないことを確認してください。
KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01001-W Invalid data found.file=aa,line=XX.bb(YY)
または
KFPY99999-I xxxx xxxx(xxxxx) 01002-W Invalid value found. file=aa,line=XX,item=bb.cc(YY)
SGMLプラグインの環境定義ファイルの定義例を次の図に示します。
- 注意事項
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各設定項目の行末は改行で区切ってください。
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設定項目の途中を改行で区切らないでください。
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1行に設定できる文字列長は1,023バイトです。
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#(シャープ)以降は,コメント文として扱われます。
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各行は,空行なしで詰めて記述してください。
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BOM(Byte Order Mark)は使用しないでください。BOMが含まれていた場合は,通常の文字として扱います。
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(2) 設定項目
SGMLプラグインを動作させる環境情報をSGMLプラグインの環境定義ファイルに定義することで,ユーザごとの環境を設定できます。設定項目を次の表に示します。なお,設定項目には,ユーザごとに,必要に応じて取得できる最大値を設定します。
- 登録・検索同時実行,または分割遅延登録・更新系SQL同時実行指定
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登録・検索同時実行,または分割遅延登録・更新系SQL同時実行を使用するかどうかを指定します。
なお,この項目を設定できる単位は,サーバ単位だけです。
- 形式
set phs_search_wait=wait|nowait|nowait_with_update
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wait
同時実行を使用しない。
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nowait
登録・検索同時実行を使用する。
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nowait_with_update
登録・検索同時実行機能に加えて,分割遅延登録・更新系SQL同時実行を使用する。
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- 原文書データ保持モード指定
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登録テキストの原文をデータベースに保持するかどうかを指定します。原文書を保持しない場合,抽象データ型関数extractsを発行するときに,原文書出力機能を使用できなくなりますが,RDエリア使用量を節約できます。
- 形式
set phs_txt_org=Y|N
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Y
原文書を保持します。
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N
原文書を保持しません。
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- 登録文書サイズ上限値指定
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データベースに登録できる文書サイズの上限値を指定します。
- 形式
set phs_document_size_max=xxxx
- エラーコード詳細化指定
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SQL連絡領域にメッセージが返却される場合に,エラーコードを詳細化モードで出力するかどうかを指定します。
詳細モードで出力しない場合,SQLCODE=-997のエラーとなります。詳細化モードで出力する場合,Text Search Pluginのエラーコードが出力されます。エラーコードの詳細は「付録F.1 SQL連絡領域に出力されるメッセージの形式」を参照してください。
- 形式
set phs_errorcode_detail=off|on
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off
詳細化モードで出力しません。
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on
詳細化モードで出力します。
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- 接頭辞xmlの小文字変換指定
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extracts関数のXML出力で,属性名に英大文字の接頭辞"XML:"が付いている場合に英小文字の接頭辞"xml:"に変換するかどうかを指定します。
- 形式
set phs_change_xml_prefix=Y|N
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Y
英小文字の接頭辞"xml:"に変換します。
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N
英小文字の接頭辞"xml:"に変換しません。
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