3.4.1 データの格納方法の指定
HiRDBの表に格納する方法には,次の2種類があります。
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表単位の格納(xtrepコマンド−jオプション省略)
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RDエリア単位の格納(xtrepコマンド−jオプション指定)
- 〈この項の構成〉
(1) 表単位の格納
HiRDBの表へ,表単位に格納する方法です。
xtrepコマンドで−jオプションを指定していない場合に,表単位の格納になります。
格納対象のHiRDBの表が横分割されている場合には,RDエリア単位の格納の方が,複数のRDエリアに対する格納処理を並列に実行できるため,格納時間を短縮できます。
(2) RDエリア単位の格納
HiRDBの表へ,RDエリア単位に格納する方法です。
xtrepコマンドで−jオプションに格納対象のRDエリア名を指定した場合に,RDエリア単位の格納になります。HiRDBの表が横分割表の場合には,RDエリア単位の格納では,RDエリアごとにHiRDB Dataextractorを起動することによって格納処理を並列に実行できるため,表単位の格納に比較して格納時間を短縮できます。
RDエリア単位の格納は,次に示す横分割方法に対して有効となります。
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キーレンジ分割
RDエリア単位の格納の概要を,次の図に示します。
RDエリア単位の格納での運用方法を,次の表に示します。
横分割方法 |
HiRDBのpdloadの処理 |
抽出時の運用方法 |
格納時の運用方法 |
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キーレンジ分割 |
入力されたデータが,指定されたRDエリアの格納範囲のデータかどうかをチェックしてから格納します。格納範囲外のデータの場合は,エラーデータファイルの指定(xtrepコマンド−qオプション)があるときには,その行データをエラーデータファイルに出力します。 |
抽出時に抽出条件を指定して,格納するRDエリアの格納条件に合ったデータを抽出します。 |
サーバ内の横分割表の場合,非分割キーインデクスはデータの格納後にHiRDBの再編成ユティリティで作成することが必要です。「注意事項」を参照してください。 エラーデータファイルはpdloadの入力ファイルとして利用できます。エラーデータファイルに格納範囲外のデータが出力された場合は,出力されているデータを確認して,必要であればpdloadを使用して表に格納します。 |
- 注意事項
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サーバ内の横分割表の場合の非分割キーインデクスの作成
サーバ内の横分割表の場合,RDエリア単位の格納では,xtrepコマンドの−iオプションでc(インデクスの一括作成)を指定しても,非分割キーインデクスについてはインデクス情報出力モードが仮定されます。この場合,データの格納後にHiRDBのデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)を使用して,非分割キーインデクスを一括作成することが必要です(pdrorgの-kオプションにikmkを指定します)。
HiRDBのデータベース再編成ユティリティについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
なお,サーバ間の横分割表の場合は,xtrepコマンドの−iオプションでの指定に従ってインデクスが作成されます。
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