8.3 データ連動回復機能
データ連動回復機能とは,次のどちらかの原因によって通常のデータ連動が停止した場合に,障害で消失した未反映の更新情報を再抽出し,その情報を基に抽出情報キューファイルを回復して反映側に送信することで,データ連動の整合性を回復できるようにする機能です。
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データ連動の停止(pdrplstopコマンド)や初期開始(hdestart -iコマンド)を誤って実行した
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Datareplicator Extensionが管理するファイル(データ連動用連絡ファイル,抽出情報キューファイル,サーバステータスファイルなど)に障害が発生した
データ連動回復機能には,次の二つの方法があります。
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システムログファイルによる回復
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アンロードログファイルによる回復
ただし,Datareplicator Extensionでシステムログファイルによる回復を実行できるのは,次の前提条件を満たした場合だけです。
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抽出側システムがDatareplicatorである
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反映側システムがDatareplicator Extensionである
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抽出側システムと反映側システムのバージョンが共に08-04以降である
データ連動回復機能の詳細については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator」を参照してください。
アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えるDatareplicator Extensionのバージョンと製品の組み合わせを次の表に示します。
反映側システム |
抽出側システム |
|||
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Datareplicator※1 |
||||
06-01 以前 |
06-01-/A 以降※2 |
07-00 以降,及び08-00以降 |
||
Datareplicator Extension |
06-03-/D以降 |
× |
○ |
○ |
07-00以降,及び08-00以降 |
× |
○ |
○ |
|
上記以外 |
× |
× |
× |
- (凡例)
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○:アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えます。
×:アンロードログファイルによるデータ連動回復を使えません。
- 注
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「以降」とは,該当形名でのバージョンを示します。
- 注※1
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抽出側システムにDatareplicatorを使用している場合だけ,データ連動回復機能を使えます。抽出側システムにDatareplicator Extensionを使用している場合は,データ連動回復機能を使えません。HiRDB Dataextractor又はXDM/XTを使って回復してください。
- 注※2
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logmrgコマンドの入力対象となるHiRDBのファイルがラージファイルの場合,データ連動回復機能が有効なHiRDB Datareplicatorのバージョンは,06-02以降になります。