5.2.4 抽出定義
抽出側Datareplicatorの抽出,送信処理に必要な情報を定義します。
(1) 抽出定義文
データ連動の対象にする表の抽出条件を定義します。
(a) 形式
{{ extract 認可識別子.表識別子({ 列名〔抽出データ型〕※〔{{,列名〔抽出データ型〕※ }}…〕|* })
to 更新情報名
key|ukey(列名〔{{,列名 }}…〕)}}…
- 注※
-
Datareplicator Extension固有のオプションです。
(b) オペランドの説明
Datareplicator Extension固有のオプションについて説明します。
-
SQL Serverの一部のデータ型によって指定できるオプションで,SQL Serverのデータから抽出する情報,及び対応するHiRDBデータ型を指定します。
このオプションで指定できるキーワードを次の表に示します。
表5‒6 SQL Serverの場合に指定できるキーワード SQL Serverデータ型
指定できるキーワード
抽出する情報
対応するHiRDBデータ型
Datetime
date
日付だけ
DATE
time
時間だけ
TIME
char
日付と時間
CHAR(19)
smalldatetime
date
日付だけ
DATE
time
時間だけ
TIME
char
日付と時間
CHAR(19)
CHAR(10)
date
日付だけ
DATE
CHAR(8)
time
時間だけ
TIME
BINARY(n)
blob
バイナリ
BLOB(n)
varchar
バイナリ
VARCHAR(2n)
VARBINARY(n)
blob
バイナリ
BLOB(n)
varchar
バイナリ
VARCHAR(2n)
このオプションを省略すると,次のデータ型で抽出されます。
SQL Serverのデータ型
HiRDBデータ型
DATETIME
CHAR(19)※1
SMALLDATETIME
CHAR(19)※2
CHAR(10)
CHAR(10)
CHAR(8)
CHAR(8)
BINARY(n)
BLOB
VARBINARY(n)
BLOB
- 注※1
-
ミリ秒の位は無視されます。
- 注※2
-
秒の位が00になります。
(c) 注意
-
抽出データ型オプションが異なる複数のデータ型の列を抽出できません。
-
抽出データ型オプションを指定して,CHAR(10)及びCHAR(8)を抽出する場合,次に示す形式のデータだけを抽出対象とします。その他の形式のデータは,例外データとなります。
SQL Serverのデータ型
抽出対象とするデータ形式
CHAR(10)
- 'YYYY-MM-DD'
-
YYYY:年(0001〜9999)
MM:月(01〜12)
DD:日(01〜31)
CHAR(8)
- 'HH:MM:SS'
-
HH:時(00〜23)
MM:分(00〜59)
SS:秒(00〜59)
-
抽出対象表当たりの抽出可能最大列数は,抽出システム定義のsqls_maxextcolオペランドの指定値に従います。オペランドの詳細については,「5.2.1 抽出システム定義」を参照してください。
-
マッピングキーに指定できるSQL Serverのデータ型及びデータの長さを次に示します。
データ型
データの長さ
CHAR
255バイト以下
VARCHAR
255バイト以下
NCHAR
127バイト以下
NVARCHAR
127バイト以下
(2) 送信定義文
抽出側DBから抽出した更新情報を,送信先識別子ごとに選択して送信するための定義をします。送信文は省略できます。送信文の指定方法によって,送信先へ送信される更新情報は異なります。
送信定義文のオペランドの設定内容はDatareplicatorと同じです。詳細については,マニュアル「HiRDBデータ連動機能 HiRDB Datareplicator」を参照してください。