8.3.3 送信データUOCの作成手順(Windows)
Windows版Datareplicatorで送信データUOCを作成する手順について説明します。Windows版DatareplicatorのUOCは,DLLファイル(xxx.dll)として作成します。
- 〈この項の構成〉
(1) 作成方法
Windows版の場合,送信データUOCはVisual Studioで作成します。
次に示す手順で,DLLファイルを作成してください。
-
Windows版HiRDBのアプリケーションプログラムを作成するC言語で送信データUOCの関数を作成します。送信データUOCのDLLファイル名は,hdesuoc.dllにしてください。
DatareplicatorのUOC用のヘッダファイルは,Datareplicatorのインストール先ディレクトリの下の \include に格納してあります。
-
作成した関数をコンパイル/リンケージして,DLLファイルを作成します。DatareplicatorからUOCを呼び出すため,インタフェース関数は必ず _ _cdecl呼び出し規約で作成して,エクスポートしておいてください。
(2) コンパイル及びリンケージ
Visual Studioを使用してコンパイル,リンケージをする場合,オプションの設定は,プロジェクトメニューから「プロパティ」を選択します。
設定する項目を次の表に示します。
項目 |
カテゴリ |
カテゴリの設定 |
設定値 |
---|---|---|---|
プラットフォーム |
− |
− |
x64 |
構成プロパティ |
詳細 |
共通言語ランタイムサポート |
共通言語ランタイムサポートを使用しない |
C/C++ |
コード生成 |
構造体メンバのアラインメント |
8バイト (/Zp8) |
ランタイムライブラリ |
マルチスレッドDLL (/MD) |
||
詳細設定 |
呼び出し規約 |
__cdecl (/Gd) |
|
全般 |
追加のインクルードディレクトリ |
Datareplicatorのインストールディレクトリ\include |
- (凡例)
-
−:該当しません。
リンケージの未解決エラーが発生する場合は,リンケージのときに必要なライブラリすべてを指定してください。
(3) 注意事項
-
抽出側Datareplicator又はほかのシステムで使っているメモリマップトファイルは,UOCでは使わないでください。
-
UOCの処理がエラーになったときは,エラーログファイルのプログラム名にはDLLファイルの名称が出力されます。
-
UOCを配置したフォルダをシステム環境変数のpathに追加してください。