Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.4.3 抽出側Datareplicator運用時の注意

抽出側Datareplicatorを運用するときの注意を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 更新情報についての注意

(2) 初期開始,部分初期開始についての注意

抽出側システムを初期化した状態で起動したときは,反映側Datareplicatorもhdsstart -i又はhdsstart -i -Dで起動してください。部分初期開始時は,部分初期開始の対象にした送信先に対応する反映側Datareplicatorをhdsstart -i又はhdsstart -i -Dで起動してください。

抽出側システムだけを初期状態で起動した場合には,KFRB02003-E(詳細コード5)でエラーになります。

ただし,反映環境定義でextract_initにnocheckを指定している場合は,反映側Datareplicatorを初期開始又は部分初期開始する必要はありません。

(3) イベントコードについての注意

抽出側システムから送信されたイベントのコードが反映環境定義で定義されていない場合,反映処理の動作には何も影響ありません。ただし,反映側Datareplicatorは,イベントの発生としては認識します。

(4) 環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENについての注意

抽出側Datareplicatorの環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENを指定(単位:キロバイト)すると,定義長は2GB以上でも実際に扱うデータは小さいBLOB型の列を,表を再定義することなくデータ連動できるようになります。ただし,環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENに指定した定義長を超えるBLOB型の列が検出された場合,抽出側Datareplicatorは次の処理を実施します。

出力されるファイルについて説明します。

ファイル名及び出力先

「warn_keyinfo.BES名.送信先名」という名称で,抽出側Datareplicator運用ディレクトリ(HDEPATH環境変数に指定したディレクトリ)に作成されます。抽出側DBがHiRDB/パラレルサーバの場合は,環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENに指定した定義長を超えるBLOB型の列が検出されたバックエンドサーバが存在するマシンの,抽出側Datareplicator運用ディレクトリに作成されます。

出力内容

ファイルに出力される内容の例を次に示します。

[図データ]

注意事項
  • 抽出側Datareplicatorの開始前に上記のファイルを手動で削除してください。抽出側Datareplicatorの運用終了時にファイルが作成されていた場合は,データ連動中に,環境変数HDE_BIN_COL_MAXLENに指定した定義長を超えるBLOB型の列が検出されたことを示します。

  • マッピングキー列の情報は送信処理のタイミングで出力されるため,送信処理中にエラーが発生した場合,送信処理の再開後に,一度出力したマッピングキー列の情報を再度出力する場合があります。