4.6.2 抽出側Datareplicatorで使うファイルの準備
抽出側Datareplicatorを動作するために必要な,次に示すファイルの準備方法について説明します。
ユーザが作成するファイル |
抽出側Datareplicatorの初期起動時に作成されるファイル |
---|---|
|
|
ファイルの内容については,「3.2.2 抽出処理で使うファイルとプロセス」を参照してください。
ファイルの運用については,「6.4.2 抽出側Datareplicatorで使うファイルの運用」を参照してください。
抽出側Datareplicatorで使うファイルの作成について次の表に示します。
ファイル名 |
ファイル種別※7 |
個数 |
必要・任意 |
||
---|---|---|---|---|---|
R※8 |
C※9 |
||||
定義ファイル |
○ |
× |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個※10) |
必要 |
|
○ |
× |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個※11) |
必要 |
||
○ |
× |
送信先識別子ごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに送信先識別子ごとに1個※11) |
必要 |
||
○ |
× |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個) |
必要 |
||
○ |
× |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個) |
任意 |
||
○ |
○ |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個) |
必要 |
||
○ |
○ |
抽出側システムごとに2〜16個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESごとに2〜16個) |
必要 |
||
ステータスファイル※4※12 |
○ |
○ |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに1個) |
必要 |
|
○ |
○ |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESごとに1個) |
必要 |
||
エラー情報ファイル※5※6 |
○ |
× |
抽出側システムごとに2個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,MGRに2個) |
必要 |
|
○ |
× |
抽出側システムごと2個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESが存在するサーバマシンごとに2個) |
必要 |
||
稼働トレースファイル |
○ |
× |
抽出側システムごとに2個 |
任意 |
|
○ |
× |
抽出側システムごとに2個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESごとに2個) |
任意 |
||
○ |
○ |
抽出側システムごとに1個 (抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESごとに1個) |
必要 |
||
○ |
× |
抽出側システムごとに2個 |
任意 |
||
○ |
× |
抽出側システムごとに1個 |
任意 |
- (凡例)
-
MGR:システムマネジャ
BES:バックエンドサーバ(抽出対象のDBがないバックエンドサーバも含む)
R:UNIXの通常ファイル,又はWindowsファイル
C:UNIXのキャラクタ型スペシャルファイル
○:作成できます。
×:作成できません。
- 注※1
-
抽出側Datareplicatorを起動する前に,OSのエディタで作成してください。
- 注※2
-
hdeprepコマンドを実行する前に,OSのエディタで作成してください。
- 注※3
-
抽出定義ファイルを作成後,抽出側Datareplicatorを起動する前にhdeprepコマンドを実行してください。hdeprepコマンドを実行するとファイルが自動的に作成されます。ただし,UNIXのキャラクタ型スペシャルファイルの場合は,hdeprepコマンドを実行する前に,キャラクタ型スペシャルファイルに対するシンボリックリンクを作成してください。
- 注※4
-
抽出側Datareplicatorを起動する前にhdestart -iコマンドを実行して抽出側Datareplicatorを初期化してください。hdestart -iコマンドを実行すると,ファイルが自動的に作成されます。ただし,UNIXのキャラクタ型スペシャルファイルの場合は,抽出側Datareplicatorを起動する前に,キャラクタ型スペシャルファイルに対するシンボリックリンクを作成してください。
- 注※5
-
抽出側Datareplicatorの初期化時に自動的に作成されます。
- 注※6
-
抽出側Datareplicatorの起動時に自動的に作成されます。
- 注※7
-
次のファイルはすべて同じファイル種別にしてください。
-
抽出情報キューファイル
-
抽出サーバステータスファイル
-
データ連動用連絡キューファイル
-
- 注※8
-
ユーザが作成するファイル(定義ファイル)の場合には,抽出側Datareplicatorの使用者にread権限を与えてください。write権限は任意で与えてください。ユーザが作成するファイル(定義ファイル)以外の場合は,権限を変更しないでください。
- 注※9
-
キャラクタ型スペシャルファイルはOSのコマンドで作成します。キャラクタ型スペシャルファイルで作成する場合は,次の権限を設定してください。
- データ連動用連絡ファイルの場合
-
以下の権限を設定してください。
項番
実行ユーザ
設定する権限
1
抽出側Datareplicatorの使用者
読み込み権限
書き込み権限
実行権限
2
抽出側Datareplicatorの使用者と同一グループ
読み込み権限
書き込み権限
3
その他のグループ
読み込み権限
- データ連動用連絡ファイル以外の場合
-
抽出側Datareplicatorの使用者にread権限とwrite権限を与えてください。
また,系切り替え機能を使うときは,キャラクタ型スペシャルファイルで作成してください。
抽出側Datareplicatorの稼働中にファイルの容量不足が発生しないよう,環境構築時,hdestart -i コマンドにinitを指定して実行し,ファイルのサイズに不足がないかテストすることをお勧めします。
- 注※10
-
抽出側HiRDBがパラレルサーバで,さらにHiRDBの環境変数(PDDIR,PDCONFPATH,SHLIB_PATHなど)にサーバマシンごとに異なる指定をしている場合には,環境変数に対するオペランドをサーバマシンごとに個別に作成することもできます。
- 注※11
-
抽出側HiRDBがパラレルサーバの場合には,BESごとに作成することもできます。
- 注※12
-
UNIX版の場合,ファイル種別をOSの通常ファイルとしていると,システムの障害時に,データが出力されないことがあります。抽出情報キューファイル,抽出時のステータスファイル,及びデータ連動用連絡ファイルは,障害回復時に抽出側Datareplicatorが使うため,このファイルにデータが出力されていないと障害を回復できなくなります。このため,抽出情報キューファイル,抽出時のステータスファイル,及びデータ連動用連絡ファイルのファイル種別は,信頼性の高いキャラクタ型スペシャルファイルにすることをお勧めします。
- 注※13
-
稼働トレース収集方式を全プロセス一括収集方式とする場合のファイル名です。プロセス単位収集方式とする場合の稼働トレースファイル名については,「5.2 抽出システム定義」のint_trc_unitオペランドの説明を参照してください。
抽出側Datareplicatorで使うファイルの設定について次の表に示します。
ファイルの種類 |
ファイル名 |
設定 |
---|---|---|
$HDEPATH/hdeenv |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
任意のディレクトリ/任意の名称 |
|
|
$HDEPATH/hde_prpfile |
− |
|
任意のディレクトリ/任意の名称_サーバ名 |
|
|
$HDEPATH/mststatus |
− |
|
$HDEPATH/sts_サーバ名 |
− |
|
$HDEPATH/msterrfile1 $HDEPATH/msterrfile2 |
|
|
$HDEPATH/errfile1 $HDEPATH/errfile2 |
|
|
$HDEPATH/msttrc.trc1 $HDEPATH/msttrc.trc2 |
|
|
$HDEPATH/exttrc.trc1 $HDEPATH/exttrc.trc2 |
|
|
$HDEPATH/hde_サーバ名 |
− |
|
任意のディレクトリ/任意の名称_サーバ名 |
− |
|
$HDEPATH/hde_fileenv.prp |
− |
- (凡例)
-
−:特にありません。
- 注※1
-
ファイルを二重化できます。ただし,ファイルシステム領域を使用する場合は,二重化できません。
- 注※2
-
稼働トレース収集方式を全プロセス一括収集方式とする場合のファイル名です。プロセス単位収集方式とする場合の稼働トレースファイル名については,「5.2 抽出システム定義」のint_trc_unitオペランドの説明を参照してください。