3.2.4 抽出側Datareplicatorの情報の取得
コマンドやシステム定義の指定で,次に示す抽出側Datareplicatorの状態を取得できます。
- 〈この項の構成〉
(1) ステータス情報の取得
ステータス情報取得コマンド(hdestateコマンド)を実行すると,抽出側Datareplicatorの状態を確認するためのステータス情報を標準出力に取得できます。ステータス情報は,抽出側Datareplicatorが稼働中のときだけ取得できます。
ステータス情報として,抽出側Datareplicator識別子,ノードの情報,抽出情報キューファイルの使用状況などを取得できます。取得例については,「7. コマンドの文法」のhdestateコマンド(抽出側Datareplicatorのステータス情報の取得)の文法を参照してください。
(2) 稼働トレースの取得
Datareplicatorの稼働状況を取得して性能を把握するために,稼働トレースを取得できます。稼働トレースを取得すると,次に示す運用ができます。
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抽出処理,送信処理が遅く感じるときに,システムの設定を変更する目安にする(チューニングとして,抽出バッファのサイズを改善するか,送信バッファ/送信間隔を改善するか,又は通信回線容量を大きくするかを決める)。
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送信データUOCの性能が出ないときに,Datareplicator側での問題かUOC側での問題かを切り分ける
抽出側Datareplicatorで稼働トレースを取得するときは,抽出システム定義のint_trc_lvlオペランドとint_trc_fileszオペランドを指定します。稼働トレース収集方式は,抽出システム定義のint_trc_unitオペランドで指定します。さらに,バックエンドサーバごとの稼働トレースを取得する場合は抽出環境定義のint_trc_getvオペランドを,相手システム識別子ごとの稼働トレースを取得する場合は送信環境定義のint_trc_getvオペランドを指定します。
取得した稼働トレースを出力するときは,hdstrceditコマンドを使います。
稼働トレースの定義については「5.2 抽出システム定義」,「5.3 抽出環境定義」,及び「5.4 送信環境定義」を,hdstrceditコマンドについては「7. コマンドの文法」のhdstrceditコマンドの文法を参照してください。