1.1.2 データ連動システム
(1) データ連動できるシステム
HiRDBを使うときは,次に示す組み合わせでデータ連動できます。
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HiRDBからHiRDBへのデータ連動
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HiRDBからメインフレーム側DBへのデータ連動
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メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動
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SAMファイルを使った,メインフレーム側DBからHiRDBへのデータ連動
データ連動システムの組み合わせの詳細については,「1.2.1 データ連動システムの組み合わせ」を参照してください。
(2) データ連動を適用できる業務システム
データ連動は,次に示す業務システムの運用形態に適用できます。
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複数部門によって運用される基幹業務(メインフレーム又はサーバに構築)同士のデータ交換
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基幹業務の履歴を保存するシステムへのデータ追加
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基幹業務から部門システムへのデータ抽出
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部門システム間のデータ交換
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部門システムのバックアップデータの抽出
データ連動を適用した業務システムの例を次の図に示します。
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(3) データウェアハウスへの適用
HiRDBのレプリケーション機能を使うと,HiRDB同士でデータを抽出/反映するだけでなく,メインフレームのDB(資産要素が強いレガシーデータ)をHiRDBに反映して活用できます。これらのレプリケーション機能の特長を生かして,複数のデータベースを連携した統合的なデータベースシステム(データウェアハウス)を構築できます。データウェアハウスでは,OLAPツールを使ってデータベースシステムを分析したり,エンドユーザがPCを使ってHiRDBにデータ連動したデータにアクセスしたりできます。
レプリケーション機能を使ってHiRDBをデータウェアハウスに適用する例を次の図に示します。次の図の例は,基幹業務のデータベースをDatareplicatorでデータ連動し,そのデータをパーソナルコンピュータから参照する形態です。データベースシステムの分析と意思決定システムなどのデータウェアハウスの要素は省略しています。
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