3.2.2 HiRDB SQL ExecuterでSQL文を前処理してアクセスパスを出力する方法
HiRDB SQL ExecuterでSQL文を前処理してアクセスパスを出力する方法について説明します。
(1) HiRDBサーバ側の準備
HiRDBサーバ側で準備することを,次に説明します。
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HiRDBサーバを起動して,HiRDB SQL Executerが接続できる状態にします。
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表とインデクスの定義をしておきます。この時,データは格納されていなくても問題ありません。
(2) SQLファイルの作成
SQL文を記述したファイルを作成します。1つのSQLファイルに複数のSQL文を記述できます。SQLファイルの規則を次に示します。
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SQL文の終わりには半角のセミコロン(;)を付け,改行してください。
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ファイル名の拡張子は"txt"が推奨です(例:sample.txt)。"txt"以外の拡張子のファイルでも入力できます。
(3) クライアント環境定義の設定
HiRDB SQL Executerを実行する環境に,次のクライアント環境定義を設定してください。
目的 |
環境定義名 |
設定値 |
---|---|---|
UAP統計レポートを取得する設定 |
PDCLTPATH |
UAP統計レポート出力先ディレクトリを指定します。 |
PDSQLTRACE |
UAP統計レポートのファイルサイズの最大値を指定します。サイズの上限を指定しない「0」を設定することを推奨します。 |
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PDUAPREPLVL |
アクセスパスを出力するレベルである「p」を設定してください。 |
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SQL最適化オプションに関する設定 |
PDSQLOPTLVL PDADDITIONALOPTLVL |
SQL最適化オプションに省略値以外の値を適用する場合は,その値を指定してください。 |
文字コード変換に関する設定 |
PDCLTCNVMODE |
HiRDBサーバとHiRDBクライアントの文字コード種別が異なる場合は,AUTOを指定してください。 |
クライアント環境定義の指定方法の詳細は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「クライアント環境定義の設定内容」を参照してください。
(4) SQL文の前処理
HiRDB SQL Executerでアクセスパスを出力する場合は,SQLの前処理だけを実行するモードで実行します。これによって,データを操作しないでアクセスパスを確認できます。実行方法を次に説明します。
- GUI版HiRDB SQL Executerの場合
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HiRDB SQL Executerを起動して,HiRDBサーバに接続します。
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SQLの前処理だけを実行するモードに変更します。「SQL入力画面」で次のコマンドを実行します。
SET ANALYSIS MODE ON;
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「ファイル」−「ファイルから実行...」のメニューからSQLファイルを指定し,実行します。
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- ラインモード版の場合
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HiRDB SQL Executerを起動して,HiRDBサーバに接続します。
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SQLの前処理だけを実行するモードに変更します。次のコマンドを実行します。
COMMAND ? +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ SET ANALYSIS MODE ON;
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SQLファイルを読み込むコマンドを実行します。コマンド実行例を次に示します。
COMMAND ? +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+ < sample.sql;
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実行方法の詳細はHiRDB SQL Executerのヘルプを参照してください。
SQLを実行すると,UAP統計レポートのファイルにアクセスパスを出力します。出力ファイル名は,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」の「SQLトレース機能」を参照してください。