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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 パフォーマンスガイド


3.4.7 NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQの対策

〈この項の構成〉

(1) NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQとは

NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQとは,限定述語およびIN述語に対する表副問合せに適用されるアクセスパスです。外側の問合せを1行取り出すごとに外への参照列の値を使用して副問合せを実行し,副問合せの選択式の値を求めて作業表を作成します(図中の1)。そして,副問合せから作成した作業表と突き合わせて,外側の副問合せを含む条件を評価します(図中の2)。このため,処理効率が悪いです。

図3‒36 NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQの処理方式

[図データ]

(2) 確認方法

NESTED LOOPS WORK TABLE SUBQの確認方法を次に示します。

(3) 対策方法

EXISTS述語を使ったSQL文に変更して,副問合せの実行方式をNESTED LOOPS ROW VALUE SUBQに変更します。これによって,作業表を使用しないため処理効率が良くなります。

変更方法の例は,「WORK TABLE SUBQの対策」の表「NESTED LOOPS ROW VALUE SUBQへの変更例」を参照してください。