5.2 障害が発生したときに最初に確認すること
障害が発生したときは,まずpddbls -Mコマンドを実行して障害発生個所を確認します。pddbls -Mコマンドの実行結果を次の図に示します。
MEMORY-STATUSに表示されるRDエリアとインメモリデータバッファの状態から障害発生個所を確認します。RDエリアとインメモリデータバッファの状態を次の表に示します。
MEMORY-STATUSの表示 |
状態 |
意味 |
---|---|---|
Y(SYNC) |
正常 |
DB同期状態 |
Y(ASYNC) |
正常 |
DB非同期状態 |
Y(OBST-MEM) |
障害発生 |
バッファ障害状態 |
Y(OBST-DB) |
障害発生 |
RDエリア障害状態 |
Y(OBST-ALL) |
障害発生 |
RDエリア障害状態かつバッファ障害状態 |
N |
正常 |
インメモリ化していない |
バッファ障害が発生している場合は,データベースをどの時点に回復するか(最新の状態か,または同期取得時点か)を決めます。また,関連RDエリアがあるかどうかについても確認してください。回復手順の参照先を決めるフローチャートを次の図に示します。
5.3以降では,それぞれの回復方法について説明しています。どのパターンに該当するか,次のフローチャートで確認してください。
- ポイント
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-
RDエリア障害だけの場合は,常に最新の状態に回復できます。
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最新の状態に回復する場合は,関連RDエリアの有無を意識する必要はありません。
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同期取得時点とは,DB同期状態のときを指します(インメモリ化した時点,またはRDエリアとインメモリデータバッファの同期を取った時点)。
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- ログレスモードでバッチ業務を実行中に障害が発生した場合
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ログレスモードでバッチ業務を実行中に障害が発生した場合は,次のフローチャートに従ってください。回復手順の参照先を決めるフローチャート(ログレスモードでバッチ業務を実行した場合)を次の図に示します。
図5‒3 回復手順の参照先を決めるフローチャート(ログレスモードでバッチ業務を実行した場合) - ポイント
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RDエリア障害だけの場合は,インメモリデータバッファ上に最新のデータがあるため,再度インメモリデータバッファとインメモリRDエリアの同期を取ることで,常に最新の状態に回復できます。
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バッファ障害が発生している場合(RDエリア障害かつバッファ障害を含む)は,同期取得時点から業務を再実行する必要があります。
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同期取得時点とは,DB同期状態のときを指します(インメモリ化した時点,またはRDエリアとインメモリデータバッファの同期を取った時点)。
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