1.1 データベース暗号化機能とは
データベース暗号化機能を使用すると,不正な利用者がHiRDBのデータを直接参照したときでも,機密情報を守ることができます。データベースのセキュリティを強化する場合に有効となる機能です。
データベースを暗号化する機能には,表定義時に列に対して暗号化を指定する方法と,HiRDBファイルシステム領域作成時に,HiRDBファイルシステム領域に暗号化指定する方法があります。HiRDBファイルシステム領域に暗号化を指定する方法は「暗号化HiRDBファイルシステム領域」を参照してください。この節は表定義時に列に対して暗号化を指定する方法について説明します。
表定義時に列に対して暗号化の指定をすると,データベースへのデータ格納時に,その列のデータは暗号化されて格納されます。暗号化する列を暗号化列,暗号化列がある表を暗号化表といいます。なお,暗号化を指定しない列は,その表に暗号化列を含んでいても,暗号化しない状態でデータベースに格納されます。