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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 データベース暗号化機能


9.1.1 表の格納ページ数の計算方法

暗号化機能を使用すると,データ長の部分が変更になります。暗号化列のデータ長一覧を次の表に示します。また,列のデータ長の平均値を求める場合は,表「可変長文字列型のデータ長一覧」にあるデータ型の列についてだけ求めてください。

表9‒1 暗号化列のデータ長一覧

分類

データ型および条件

データ長(単位:バイト)

数値データ

INTEGER

16

SMALLINT

16

LARGE DECIMAL(m,n)

↑(↑(m+1)÷2↑+1)÷16↑×16

FLOATまたはDOUBLE PRECISION

16

SMALLFLTまたはREAL

16

文字データ

CHARACTER(n)

↑(n+1)÷16↑×16

VARCHAR(n)

d≦255

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

d≧256

6

VARCHAR(n)

ノースプリットオプション指定あり

n≦255

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

n≧256

分岐する場合

6

分岐しない場合

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

各国文字データ

NCHAR(n)またはNATIONAL CHARACTER(n)

↑(2n+1)÷16↑×16

NVARCHAR(n)

d≦127

繰返し列の要素

上記以外

↑(2d+1)÷16↑×16+3

d≧128

6

NVARCHAR(n)

ノースプリットオプション指定あり

n≦127

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(2d+1)÷16↑×16+3

n≧128

分岐する場合

6

分岐しない場合

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(2d+1)÷16↑×16+3

混在文字データ

MCHAR(n)

↑(n+1)÷16↑×16

MVARCHAR(n)

d≦255

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

d≧256

6

MVARCHAR(n)

ノースプリットオプション指定あり

n≦255

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

n≧256

分岐する場合

6

分岐しない場合

抽象データ型の属性

繰返し列の要素

上記以外

↑(d+1)÷16↑×16+3

日付データ

DATE

16

時刻データ

TIME

16

日間隔データ

INTERVAL YEAR TO DAY

16

時間隔データ

INTERVAL HOUR TO SECOND

16

時刻印データ

TIMESTAMP(n)

16

長大データ

BLOB

バイナリデータ

BINARY(n)

n≦255

↑(d+1)÷16↑×16+5

n≧256

分岐する場合

15

分岐しない場合

↑(d+1)÷16↑×16+9

BINARY(n)

圧縮指定あり

n≧256

分岐する場合

15

分岐しない場合

↑(d+1)÷16↑×16+17

(凡例)

m,n:正の整数

d:実際のデータ長(文字数)

−:暗号化列に指定できません。

注※

マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」にある「表の格納ページ数の計算方法」の「計算式中で使用する変数」に記載されているSPN2を求めるとき,Liを次の値で計算してください。

・定義長32000以下の場合

Li = ↑(d+1)÷16↑×16+8+α

・定義長32001以上の場合かつ圧縮指定がない場合

Li = d+↑d÷γ↑×(9+α)+16

・定義長32001以上の場合かつ圧縮指定がある場合

Li = ↓d÷γ↓×(↑(γ+9)÷16↑×16+8)+mod(d,γ)+32

α:圧縮指定がある場合は8,ない場合は0

γ:圧縮指定がある場合は↓(圧縮分割サイズ)÷16↓×16−1,ない場合は31999

表9‒2 可変長文字列型のデータ長一覧

データ型

データ長

VARCHAR(n)

d≧256

↑(d+1)÷16↑×16+2

ノースプリットオプション指定あり

0

NVARCHAR(n)

d≧128

↑(2d+1)÷16↑×16+2

ノースプリットオプション指定あり

0

MVARCHAR(n)

d≧256

↑(d+1)÷16↑×16+2

ノースプリットオプション指定あり

0

(凡例)

n:正の整数

d:実際のデータ長(文字数)