1.1.1 目的
情報処理システムを構築するとき,PC,WS,メインフレームを適材適所に使用することが求められます。例えば,開発ツールの豊富なPCまたはWS上でUAPを開発して,メインフレーム上のデータベースに接続するなどです。
XDM/RD E2接続機能は,メインフレームのVOS3/FSまたはVOS3/LS上で動作するXDM/RD E2に,PCまたはWS上で動作するHiRDBのUAPから直接アクセスする機能です。XDM/RD E2接続機能を利用することで,メインフレーム(XDM/RD E2)をハイエンドデータベースサーバとして利用できます。
XDM/RD E2接続機能では,HiRDBクライアントからDBコネクションサーバを経由してXDM/RD E2に接続します。
XDM/RD E2接続機能の特長を次に示します。
-
XDM/RD E2のデータベースをアクセスするSQLを含んだ埋込み型UAPを,PC,WS上で開発・実行できます。また,HiRDBで構築したシステムで,データベースだけをVOS3上のXDM/RD E2へ移行し,UAPはそのままPCまたはWS上に残して,PC,WS上のUAPからXDM/RD E2のデータベースをアクセスできます。
-
HiRDBクライアントでは,サーバをHiRDBサーバとXDM/RD E2の2種類から選択できます。このとき,クライアント側はサーバのDBMSをほとんど意識しなくてもよいとともに,HiRDBクライアントとしてサポートしている機能(各種言語のプリプロセッサ,ODBCドライバなど)をそのまま使用できます。
-
VOS3側のSQL実行空間として,DBコネクションサーバを使用します。
DBコネクションサーバでは,クライアント数の増加に対応してSQLを処理するためのサーバ空間を追加したり,接続するサーバ空間を負荷に応じて自動的に選択したりできるため,クライアント数の増大などのシステムの大規模化に柔軟に対応できます。