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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 XDM/RD E2接続機能


はじめに

このマニュアルは,次に示す製品のHiRDBの埋込み型UAPからXDM/RD E2のデータベースを操作する機能(XDM/RD E2接続機能)の概要,XDM/RD E2接続機能を使用する場合の環境設定やSQLの言語仕様などについて説明したものです。なお,ここに記載されていない前提情報については,マニュアル「HiRDB Version 10 解説」を参照してください。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

このマニュアルは,HiRDBクライアントからXDM/RD E2のデータベースを操作するUAPの作成者,およびUAPの実行者を対象としています。なお,UAPの作成者の方は,C言語のプログラミングまたはCOBOL言語のプログラミングを理解していることを前提としています。また,UAPの実行者の方は,適用OSの基礎的な知識を持っていることを前提としています。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を次のように定義します。

[図データ]

■ 文法で使用する記号

文法の説明に使用する各種の記号について説明します。ここで述べる文法記述記号,属性表示記号,および構文要素記号は,実際には記述しないでください。

文法記述記号

文法の説明で使用する記号です。

文法記述記号

意味

{  }

この記号で囲まれている複数の項目の中から一つを選択することを示します。

(例)

PDODBESCAPE={0|1

これは,PDODBESCAPEオペランドの指定値として0と1から選択できることを示します。

〔  〕

この記号で囲まれた項目は省略できることを示します。

(例)

PDHOST=DBコネクションサーバのホスト名〔,予備系のホスト名〕

これは,予備系のホスト名を省略できることを示します。

|(ストローク)

記号{  }で囲まれた複数の項目を一つずつの項目に区切ることを示します。

(例)

PDPRMTRC={YES|NO

これは,PDPRMTRCオペランドの設定値としてYESとNOの項目に区切ることを示します。

  (下線)

指定値を省略したときにシステムが設定する標準値を示します。

(例)

PDEXWARN={YES|NO

これは,PDEXWARNオペランドを省略したときにPDEXWARN=NOと仮定されることを示します。

属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などの説明で使用する記号です。

属性表示記号

意味

この記号の後にユーザ指定値の属性を示します。

《  》

ユーザが指定しなかった場合に仮定される値を示します。

<  >

ユーザ指定値の構文要素を示します。

((  ))

ユーザ指定値の指定範囲を示します。

構文要素記号

ユーザ指定値の内容の説明で使用する記号です。

構文要素記号

意味

<英字>

アルファベット(A〜Z,a〜z)と下線(_)

<英字記号>

アルファベット(A〜Z,a〜z)と#,@,

<英数字>

英字と数字(0〜9)

<英数字記号>

英字記号と数字

<符号なし整数>

数字

<識別子>

先頭がアルファベットの英数字列

<文字列>

任意の文字の配列

<記号名称>

先頭が英字記号の英数字記号

UNIX版の場合,は使用できません。

<パス名>

UNIX版の場合:/,英数字,ピリオド(.),#,および@

Windows版の場合:,英数字,ピリオド(.),空白,丸括弧,#,および@

すべて半角文字を使用してください。また,英字の大文字と小文字は区別されます。さらに,パス名は使用しているOSに依存します。

注※

パス名に空白,または丸括弧を含む場合は,前後を引用符(")で囲んでください。

なお,Windows版の場合,コロン(:)をドライブ名に使用できます。

■ HiRDBのデータベース言語の出典

このマニュアルで記述するHiRDBのデータベース言語仕様は,次に示す規格を基に日立製作所独自の解釈と仕様を追加したものです。原開発者に謝意を表するとともに,仕様の出典を示します。

JIS:日本工業規格(Japanese Industrial Standard)

ISO:国際標準化機構(International Organization for Standardization)

IEC:国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)