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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド


6.8 副ボリューム障害の対処方法

副ボリューム障害の対処手順を次に示します。

〈手順〉

[図データ]

注 処理ボックスの左にある数字は,このあとで説明している番号に対応しています。

  1. APサーバを停止して,オンライン業務を中断してください。

  2. HiRDBを強制終了してください。

  3. pd_rise_disaster_modeオペランドの値をaloneに変更してください。

  4. すべてのペア論理ボリュームグループをpairsplitコマンド(-Sオプション指定)で分割してください。

  5. HiRDBを再開始してください。再開始後,オンライン業務に伴うデータベースの更新をしないでください。

  6. HiRDBを正常終了してください。

  7. 日立ディスクアレイシステムの保守員に連絡し,副ボリューム障害が発生した原因を調査して障害対策をしてください。

  8. 障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全RDエリアをバックアップとアンロードログファイルから回復してください。データベースの回復手順については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。また,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全システムファイルを新規作成してください。

  9. システム単位のバックアップをpdcopyコマンドで取得してください。

    バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

  10. 9で取得したバックアップファイルをリモートサイトにコピーしてください。

  11. paircreateコマンドを実行し,ペア論理ボリュームグループのペア生成をしてください。

  12. 11でpaircreateコマンドを実行したペア論理ボリュームグループにpairevtwaitコマンド(-s pairオプション指定)を実行し,終了コードが0になるまで待ち合わせてください。

  13. pd_rise_disaster_modeオペランドの値をnormalに変更してください。

  14. HiRDBを開始してください。

  15. pdlogsync -d sys -wコマンドを実行し,シンクポイントダンプを取得して有効化が完了するのを確認してください。HiRDB/パラレルサーバの場合はすべてのサーバにpdlogsync -d sys -wコマンドを実行してください。

  16. pdrels -oコマンドを実行し,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全RDエリアの閉塞解除およびオープンをしてください。また,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全システムファイルをpdlogopenおよびpdstsopenコマンドでオープンします。