付録D.2 pd_max_reflect_process_countオペランドの見積もり
pd_max_reflect_process_countオペランドの見積もり方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 見積もり方法
pd_max_reflect_process_countオペランドの見積もり式を示します。
- ↑(a−MAX(0,↓(b−c)×d×0.9↓−e))÷d↑
-
- a:更新可能なオンライン再編成のpdorend反映プロセスの最大同時実行数
b:pd_max_users指定値
- c:クライアントグループ設定枠数
d:HiRDB/シングルサーバの場合は"1"を,HiRDB/パラレルサーバの場合システム内のFESの数を指定してください。
- e:追い付き反映処理の実行中の最大同時接続数
-
追い付き反映処理中にユティリティを実行する場合は,ユティリティの最大同時実行数も加算します。ただし,pdgetcstの実行については,1回につき2を加算してください。
この値をあらかじめ見積もれない場合,または追い付き反映処理の実行中にpd_max_usersオペランド指定分の接続枠を保証したい場合は,(b−c)×dを指定してください。
なお,更新可能なオンライン再編成を実施する場合,メモリ容量やファイル容量などの見積もり算出式のパラメタに含まれる次のオペランドには,上記の見積もり式で計算したpd_max_reflect_process_countオペランドの値を加算する必要があります。
-
pd_max_users
-
pd_max_bes_process
-
pd_max_dic_process
(2) 見積もり例
pd_max_reflect_process_countオペランドの見積もり例を示します。(例2)では,(例1)と異なる条件部分に下線を引いています。
- (例1)
-
- [条件]
-
-
HiRDB/パラレルサーバを使用する。システム内のFESは2個である。
→dに影響
-
クライアントグループ指定は次のとおりである。
pdcltgrp -g A -u 2 pdcltgrp -g B -u 1
→cに影響
-
pd_max_usersは15である。
→bに影響
-
追い付き反映処理中でもpd_max_usersオペランド指定分のユーザ接続枠を保証したい。
→eに影響
-
追い付き反映処理では,次のコマンドを同時に実行する予定である。
pdorend -s bes1, bes2, bes3, bes4, bes5, bes6, bes7, bes8, bes9, bes10 -m 2 pdorend -s bes11, bes12, bes13, bes14, bes15 -m 3
→aに影響
-
- [算出式]
-
a=10×2+5×3=35
b=15
c=2+1=3
d=2
e=(15−3)×2=24
pd_max_reflect_process_count
=↑(35−MAX(0,↓(15−3)×2×0.9↓−24))÷2↑
=↑(35−MAX(0,−3))÷2↑
=↑17.5↑
=18
確保される接続枠は次のようになります。
- (例2)
-
- [条件]
-
-
HiRDB/パラレルサーバを使用する。システム内のFESは2個である。
→dに影響
-
クライアントグループ指定は次のとおりである。
pdcltgrp -g A -u 2 pdcltgrp -g B -u 1
→cに影響
-
pd_max_usersは15である。
→bに影響
-
追い付き反映処理中に接続する最大同時接続ユーザ数(ユティリティ実行数も含む)は,10である。
→eに影響
-
追い付き反映処理でpd_max_users指定分の接続枠を使用することで,共用メモリ量を節約したい。
→eに影響
-
追い付き反映処理では,次のコマンドを同時に実行する予定である。
pdorend -s bes1, bes2, bes3, bes4, bes5, bes6, bes7, bes8, bes9, bes10 -m 2 pdorend -s bes11, bes12, bes13, bes14, bes15 -m 3
→aに影響
-
- [算出式]
-
a=10×2+5×3=35
b=15
c=2+1=3
d=2
e=10
pd_max_reflect_process_count
=↑(35−MAX(0,↓(15−3)×2×0.9↓−10))÷2↑
=↑(35−MAX(0,11))÷2↑
=↑12↑
=12
確保される接続枠は次のようになります。