Hitachi

インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


4.4 オンライン業務と更新バッチ処理の同時実行

通常,更新可能なオンライン再編成では,オンライン再編成閉塞状態のオリジナルRDエリアに対して,業務プログラムを実行できません。しかし,クライアント環境定義のPDDBORGUAPをYESと指定することで,レプリカRDエリアでのオンライン業務中に,オリジナルRDエリアを業務プログラム(バッチ処理)で操作できます。

オンライン再編成閉塞状態のRDエリアに対する,オンライン業務と更新バッチ処理のイメージを次の図に示します。

図4‒11 RDエリアに対するオンライン業務と更新バッチ処理

[図データ]

更新バッチ処理が終了したあと,追い付き反映処理を行うことで,レプリカRDエリアで更新されたオンライン業務のデータを,オリジナルRDエリアに反映します。オンライン業務で更新するデータと,更新バッチ処理で操作するデータの整合性はチェックされません。このため,オンライン業務と同時に実行できる更新バッチ処理は,オンライン業務で操作しないデータ(行)を更新する処理に限ります。

注意事項

バッチ業務とオンライン業務で更新する行が重複した場合,バッチ業務の更新内容によってはデータの不整合が発生する可能性があります。詳細は,「更新バッチ処理の条件」を参照してください。

〈この節の構成〉