4.1 更新可能なオンライン再編成の流れ
更新可能なオンライン再編成とは,作成したレプリカのDB(Database:データベース)で一時的に業務を処理させている間にデータベース再編成を実行し,再編成終了後にレプリカのDBで行った業務処理の内容を反映させるものです。
これにより,データベース再編成中でもほとんど中断することなくデータベースの更新処理を実行できます。
更新可能なオンライン再編成の流れを次の図に示します。
処理の概要を説明します。
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ミラーリング機能でペアボリュームを作成します。
オンライン業務はマスタのDBで処理されています。
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データベース静止化を実施します。
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ペアボリュームを解除します。
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カレントDBを切り替えます。
オンライン業務の処理をレプリカDBで行うよう切り替えます。
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オンライン業務から切り離されたマスタのDBに対して,データベース再編成を実施します。
オンライン業務を処理しているレプリカのDBでは,システムログ反映開始ポイントが設定されます。あとで実施される追い付き反映処理では,システムログ反映終端ポイントが設定されます。
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レプリカのDBで処理されたオンライン業務をマスタのDBに反映するため,システムログ反映開始ポイントおよびシステムログ反映終端ポイントを基に追い付き反映処理を実施します。
追い付き反映処理中もレプリカのデータベースの更新処理を実行できます。
追い付き反映処理が終わる時点でトランザクションの同期点を取得し,オンライン業務を行うDBをマスタに戻します。