Hitachi

インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 10


3.4.4 バックアップファイルの取得

オリジナルRDエリアの閉塞解除およびレプリカRDエリアのオープン」でレプリカRDエリアの作成は完了しましたが,運用に入る前にレプリカRDエリアのバックアップファイルを取得しておくことをお勧めします。バックアップファイルは,pdcopyコマンドを使って取得します。レプリカRDエリアを定義・作成すると,マスタディレクトリ用RDエリアとデータディクショナリ用RDエリアの内容も更新されるため,ここでは,マスタディレクトリ用RDエリアとデータディクショナリ用RDエリアのバックアップファイルも取得します。次に,pdcopyコマンド実行例を示します。

pdcopyコマンドの実行例
pdcopy -m /hirdb/rdarea/rdmast/rdmast01
       -M r 
       -b /usr/hirdb/pdcopy/backup01 
       -r RDMSTR01,RDDIC01,RD01,RD02 
       -q 1
       -p /usr/hirdb/pdcopy/list01

-mオプションには,マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名を指定しています。-Mオプションには,バックアップ取得モードとして,「バックアップ取得時にバックアップ取得対象のRDエリアを参照できるが,更新はできないモード(r)」を指定します。

-rオプションには,バックアップ対象のRDエリア名を指定します。ここでは,マスタディレクトリ用RDエリア,データディクショナリ用RDエリアおよびレプリカRDエリアのバックアップの取得を指定します。レプリカRDエリアの指定には,-rオプションと-qオプションを使用します。-rオプションにはオリジナルRDエリア名RD01,RD02を指定し,-qオプションで取得対象の世代番号1を指定します。

バックアップ先のファイル名は,-bオプションに指定します。-pオプションには,pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定しています。

pdcopyコマンドは,HiRDB管理者が,HiRDBの稼働中に実行します。複数のサーバマシンでHiRDBシステムを構成している場合,システムマネジャがあるサーバマシンで実行します。pdcopyコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。

バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」を参照してください。

また,pdcopyコマンドの実行前に,pdlogswap -d sys -wコマンドを実行してシステムログファイルをスワップしてください。