Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 10 SQLリファレンス


6.6.1 DECLARE CONNECTION HANDLE SETの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

複数接続機能を使用した環境で,UAP中のSQL,又はSQL連絡領域が使用する接続ハンドルを宣言します。

(2) 形式

 DECLARE CONNECTION HANDLE SET :PDCNCTHDL型変数

(3) オペランド

(a) :PDCNCTHDL型変数

PDCNCTHDL型として宣言した埋込み変数を指定します。

(4) 共通規則

  1. DECLARE CONNECTION HANDLE SETで指定した接続ハンドルの有効範囲は,ソースプログラム上での出現位置によって決定します。あるDECLARE CONNECTION HANDLE SETで指定した接続ハンドルの変数は,ソースプログラム上の,次に出現するDECLARE CONNECTION HANDLE SET又はDECLARE CONNECTION HANDLE UNSETまでの,すべてのSQLに対して有効となります。

  2. 使用する接続ハンドルの宣言は,同じUAP上で複数回できます。

(5) 留意事項

  1. C言語の場合,DECLARE CONNECTION HANDLE SETの記述以前に発行したSQL文に対しては,そのSQL文が単一接続環境で発行されたものとして処理します。

    COBOL言語の場合,複数接続機能を使用したUAPでは,DECLARE CONNECTION HANDLE SETの記述以前にSQL文は記述できません。

  2. DECLARE CONNECTION HANDLE SETで宣言するのは,接続ハンドルの変数の名称であり,値そのものではありません。

  3. 複数接続機能を使用したSQL文の実行結果を格納しているSQL連絡領域を,ほかのモジュールから参照する場合は,そのモジュールでDECLARE CONNECTION HANDLE SETを実行しておく必要があります。

(6) 使用例

PDCNCTHDL型変数がCnctHdlの接続ハンドルを宣言します。

(C言語の場合)
  EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION;
      PDCNCTHDL CnctHdl;
  EXEC SQL END DECLARE SECTION;
 
  EXEC SQL DECLARE CONNECTION HANDLE SET :CnctHdl;
 
(COBOL言語の場合)
  EXEC SQL BEGIN DECLARE SECTION END-EXEC
      01 CNCTHDL SQL TYPE IS PDCNCTHDL.
  EXEC SQL END DECLARE SECTION END-EXEC
 
  EXEC SQL DECLARE CONNECTION HANDLE SET :CNCTHDL END-EXEC