5.4.1 CONNECT文の形式と規則
(1) 機能
HiRDBに認可識別子,及びパスワードを連絡して,UAPがHiRDBを使用できる状態にします。これをHiRDBとの接続といいます。
(2) 使用権限
- DBA権限又はCONNECT権限を持つユーザ
-
HiRDBとの接続ができます。
(3) 形式
CONNECT〔{USER :埋込み変数1〔USING :埋込み変数2〕 |:埋込み変数1 〔IDENTIFIED BY :埋込み変数2〕}〕
(4) オペランド
(a) 埋込み変数1
認可識別子を値として持つ埋込み変数を指定します。
認可識別子の大文字,小文字を区別して扱う場合,認可識別子を引用符(")で囲んだ文字列を埋込み変数に設定してください。
UAPの記述言語がC言語の場合,33バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列はナル文字で終わらせてください。ナル文字で終わらないと,(エリア長−1)の文字列を認可識別子として使用します。ただし,埋め込み変数としてポインタを使用する場合は,文字列を必ずナル文字で終わらせてください。
UAPの記述言語がCOBOLの場合,このオペランドは32バイト以下の固定長文字列のデータ型で,認可識別子がエリア長より短い場合は右端に空白詰めしてください。文字列をナル文字で終わらせる必要はありません。
既定文字集合以外の文字集合は指定できません。
CONNECTだけを指定し,USER以降のオペランドをすべて省略すると,環境変数PDUSERに指定した認可識別子とパスワードを使用して,HiRDBと接続します。
大文字,小文字を区別して扱う場合,引用符(")で囲んでください。
(b) 埋込み変数2
パスワードを値として持つ埋込み変数を指定します。
パスワードの大文字,小文字を区別して扱う場合,パスワードを引用符(")で囲んだ文字列を埋込み変数に設定してください。
UAPの記述言語がC言語の場合,33バイト以下の固定長文字列のデータ型で,文字列はナル文字で終わらせてください。ナル文字で終わらないと,(エリア長-1)の文字列をパスワードとして使用します。
ただし,埋込み変数としてポインタを使用した場合は,最大エリア長として31バイトを仮定するため,指定できるパスワード長が引用符を含めて30バイトに制限されます。引用符を含めて31バイト以上のパスワードを指定する場合はポインタを使用しないでください。ポインタを使用する場合は,文字列をナル文字で終わらせてください。31バイト目までにナル文字がないと,30バイト目までの文字列をパスワードとして使用します。
なお,UAPの記述言語がCOBOL,又はOOCOBOLの場合,このオペランドは32バイト以下の固定長文字列のデータ型で,パスワードがエリア長より短い場合は右端に空白詰めしてください。文字列をナル文字で終わらせる必要はありません。
既定文字集合以外の文字集合は指定できません。
パスワードのないユーザを使用する場合は,USING句,IDENTIFIED BY句を省略するか,埋込み変数に任意の文字列を指定してください。
(5) 共通規則
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HiRDBと接続した場合は,DISCONNECT文によって一度HiRDBからの切り離しをしなければ,再びHiRDBと接続できません。
(6) 留意事項
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CONNECT文は,OLTP下のX/Openに従ったUAPから指定できません。
(7) 使用例
HiRDBを使用するユーザの認可識別子(埋込み変数USER1),パスワード(埋込み変数PSWD1)を連絡してHiRDBと接続します。
CONNECT USER :USER1 USING :PSWD1