5.1.1 制御系SQLの全般規定
(1) 制御系SQLの種類と機能
制御系SQLは,HiRDBとの接続・切り離し,及び表の排他制御に使用するSQLです。
制御系SQLの種類と機能を次の表に示します。
種 類 |
機 能 |
---|---|
HiRDBのコマンド・ユティリティを実行します。 |
|
現在のトランザクションを正常終了させて,同期点を設定し1コミットメント単位を生成します。そのトランザクションが更新したデータベースの内容を有効にします。 |
|
HiRDBに認可識別子,及びパスワードを連絡して,UAPがHiRDBを使用できる状態にします。 |
|
現在のトランザクションを正常終了させて,同期点を設定し1コミットメント単位を生成します。その後,UAPをHiRDBから切り離します。 |
|
指定した表に排他制御をします。 |
|
現在のトランザクションを取り消して,そのトランザクション内でのデータベースの更新を無効にします。 |
|
HiRDBに認可識別子,及びパスワードを連絡して,接続中のユーザを変更します。 |
(2) 制御系SQL指定時の留意事項
トランザクションは,論理的な仕事の単位であり,回復や同時実行の基本単位です。同時実行性向上のためには,一つのトランザクションの期間をできるだけ短くすることが望ましいです。特に大量データの更新をする場合には,排他期間,排他リソース数,ログ量などに留意する必要があります。そして,場合によってはトランザクションを分割することも必要です。
(3) OLTP下のX/Openに従ったUAPでの留意事項
OLTP下のX/Openに従ったUAPでは,次に示すSQL文は使用できません。
-
COMMIT文
-
CONNECT文
-
DISCONNECT文
-
ROLLBACK文