2.26.1 拡張文名の形式と規則
(1) 概要
拡張文名はPREPARE文に指定することで,PREPARE文によって前処理されたSQL文を識別します。また,次に示すSQL文に指定すると拡張文名が識別するSQL文に対する操作ができます。
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DESCRIBE文
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DESCRIBE TYPE文
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ALLOCATE CURSOR文
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EXECUTE文
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DEALLOCATE PREPARE文
(2) 形式
拡張文名::=有効範囲オプション :埋込み変数 有効範囲オプション::=GLOBAL
(3) 説明
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有効範囲オプション
拡張文名の有効範囲を指定します。指定による有効範囲を次の表に示します。
表2‒117 有効範囲オプションの指定方法 指定
有効範囲
GLOBAL
現行SQLセッション内(HiRDB接続から切断まで)で有効になります。
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:埋込み変数
SQL文識別子を値に持つ可変長文字列(VARCHAR,NVARCHAR,又はMVARCHAR)の埋込み変数を指定します。
既定文字集合以外の文字集合は指定できません。
(4) 規則
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埋込み変数に設定する値は,SQL文識別子の指定方法に従ってください。SQL文識別子の指定方法は,「名前の指定」を参照してください。
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同じ値を持つ有効な拡張文名は,同じ拡張文名として判別されます。
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拡張文名の値がSQL文中に直接指定したSQL文識別子と同じ場合でも,それらは異なるSQL文を識別するものとして区別されます。