1.1.4 区切り文字の挿入
区切り文字には,次の文字を指定できます。
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空白(X'20')
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TAB(X'09')
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NL(X'0a')
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CR(X'0d')
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全角空白
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注釈(コメント)
(1) 区切り文字を挿入する位置
区切り文字を挿入する位置を次に示します。
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キーワードとキーワードの間
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キーワードと名前の間
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名前と名前の間
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キーワードと数値の間
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名前と数値の間
区切り文字の挿入例を次の図に示します。
(2) 区切り文字を挿入してはいけない位置
区切り文字を挿入してはいけない位置を次に示します。
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キーワードの中
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引用符(")で囲まれていない名前の中
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名前を囲む初めの引用符(")の後ろ
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名前を囲む終わりの引用符(")の前
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数定数の中
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演算子の中
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各国文字列定数を表す「N'…'」の「N」と初めの「'」の間
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混在文字列定数を表す「M'…'」の「M」と初めの「'」の間
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16進文字列定数を表す「X'…'」の「X」と初めの「'」の間
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コンポネント指定で「..」と書く場合,ピリオドの間
区切り文字を挿入してはいけない位置の例を次の図に示します。
(3) 区切り文字を挿入してもよい位置
区切り文字を挿入してもよい位置を次に示します。
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次に示す特殊記号の前後で,かつ(2)で挿入を禁止されていない位置
「,」「.」「−」「+」「*」「’」「"」「(」「)」「<」「>」「=」「^」「!」「/」「?」「:」「;」「|」「[」「]」「TAB」「NL」「CR」「空白」「全角空白」
区切り文字を挿入してもよい位置の例を次の図に示します。
(4) 注釈(コメント)
注釈には,囲み注釈と単純注釈があります。それぞれの注釈について説明します。
- 囲み注釈
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SQL文中の「/*」から,それ以降に現れる最初の「*/」までのすべての文字を注釈とみなします。
- 単純注釈
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システム共通定義pd_sql_simple_comment_useオペランドがYの場合に使用できます。SQL文中の「--」から,それ以降に現れる最初の改行コード(0x0a)までのすべての文字を注釈とみなします。
注釈を挿入する場合の注意事項を次に示します。
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引用符(")やアポストロフィ(')で囲まれた「/*〜*/」,及び「--〜改行コード」は注釈とみなされません。
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注釈だけのSQL文を実行すると,エラーになります。
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注釈は入れ子にできません。
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「/*>>〜<<*/」の形式の場合,SQL最適化指定とみなされます。SQL最適化指定については,「SQL最適化指定」を参照してください。
注釈の指定例を次に示します。
- (正しい例)
CREATE TABLE T1(C1 INT) /* COMMENT */ CREATE /* COMMENT */ TABLE T1(C1 INT)
- (誤った例)
SELECT * FROM T1 /* COMMENT …終了記号(*/)がないため,エラーとなります。 CREATE TABLE T1 /* COMMENT1 /* COMMENT2 */ COMMENT3 */(C1 INT) …注釈の入れ子はできないため,エラーとなります。