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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 SQLリファレンス


1.2.4 DECIMAL型使用上の注意事項

DECIMAL型,日間隔型,及び時間隔型で使用できる符号の種類を次に示します。

符号部の値

符号との関係

X'A'

符号としてみなされません(エラー)。

X'B'

符号としてみなされません(エラー)。

X'C'

正の符号としてみなされます。

X'D'

負の符号としてみなされます。

X'E'

符号としてみなされません(エラー)。

X'F'

正の符号としてみなされます。

注※

システム定義のpd_dec_sign_normalizeオペランドがYの場合,符号としてみなされます。

pd_dec_sign_normalizeオペランドについては,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。

システム定義のpd_dec_sign_normalizeオペランドがN,又は省略している場合,格納データの符号部は正規化されないので,格納データの符号部は同じ正の符号を意味するX'C',及びX'F'が混在する可能性があります。また,SQL実行中の型変換,演算などで符号が変換される場合があります。

既に符号が混在しているデータベースの符号を統一する場合には,表のデータをデータロードし直す必要があります。

DECIMAL型の符号正規化機能については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」のDECIMAL型の符号正規化機能を参照してください。

DECIMAL型の列の格納データが正の場合,データの符号部がX'C'に統一されていないときは,その列を検索すると格納データの符号部と検索結果の符号部が異なることがあります。符号部を意識してUAPを作成する場合は,次の点を考慮してください。

〈この項の構成〉

(1) インデクスを定義したDECIMAL型の列を検索した場合の,検索結果の符号部の扱い

インデクスを定義したDECIMAL型の列を検索した場合,次に示す検索結果の符号部の扱いとなります。

格納データの符号部と検索結果の符号部は,一致しないことがあります。

(2) GROUP BY句を指定した検索で,DECIMAL型のグループ化列を選択式に指定して検索した場合の,検索結果の符号部の扱い

GROUP BY句を指定した検索で,DECIMAL型のグループ化列を選択式に指定して検索した場合,次に示す検索結果の符号部の扱いになります。

(3) SQL拡張最適化オプションを指定した場合の検索結果の符号部の扱い

SQL拡張最適化オプションで「ハッシュジョイン,副問合せのハッシュ実行」を適用した場合,複数の表を=で結合した問合せ指定又は副問合せを指定した検索では,次に示す検索結果の符号部の扱いとなります。