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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 UAP開発ガイド


17.22.6 トレースオブジェクトの容量見積もり

トレースオブジェクトの総容量は,次に示すトラブルシュート情報を取得するためのメモリの容量の合計値です。

〈この項の構成〉

(1) インタフェースメソッドトレース

インタフェースメソッドトレースを取得する場合に加算してください。

計算式
インタフェースメソッドトレースの容量=300×エントリ数×Connectionインスタンス数
 (単位:バイト)

エントリ数:次のどちらかの値です。

  • DriverManager.getConnectionの引数のurl,又はユーザプロパティのTRC_NOの指定値

  • DataSource系インタフェースのsetTRC_NOメソッドの指定値

(2) Exceptionトレースログの容量見積もり

Exceptionトレースログのトレース取得レベルが0以外の場合に加算してください。

計算式
Exceptionトレースログの容量=360×メモリ内取得情報数 (単位:バイト)

メモリ内取得情報数:次のどちらかの値です。

  • システムプロパティHiRDB_for_Java_OnMemNUMの指定値

  • クライアント環境定義PDJDBONMEMNUMの指定値

(3) SQLトレースの容量見積もり

SQLトレースを取得する場合に加算してください。

計算式
SQLトレースの容量=(10000+SQLトレース情報退避オブジェクト長)×Connectionインスタンス数 (単位:バイト)

SQLトレース情報退避オブジェクト長:PDSQLTRCTYPE=ERROR指定でない場合は0となります。

PDSQLTRCTYPE=ERROR指定の場合は,次に示す計算式から求めてください。

計算式
1000
 +(200+ルートアプリケーション情報退避領域長)×PDJDBSQLTRCMEMNUM指定値
 +トランザクション識別子退避領域長
 +自動再接続で使用したソケット情報退避領域長
 +パラメタトレース退避領域長

ルートアプリケーション情報退避領域長:

  • Cosminexus からType4 JDBCドライバを使用している場合

    50

  • Cosminexus からType4 JDBCドライバを使用していない場合

    0

トランザクション識別子退避領域長:

  • XAインタフェースを使用している場合

    160×PDJDBSQLTRCMEMNUM指定値内でトランザクション識別子を退避する回数

  • XAインタフェースを使用していない場合

    0

トランザクション識別子は,「SQLトレース機能」の「SQLトレース情報の見方」に記載のトランザクション識別子を表示する条件の場合に退避します。

自動再接続で使用したソケット情報退避領域長:

  • 自動再接続機能を使用している場合

    600×PDJDBSQLTRCMEMNUM指定値内で自動再接続を実行する回数

  • 自動再接続機能を使用していない場合

    0

パラメタトレース退避領域長:

パラメタトレースを出力する場合,PDJDBSQLTRCMEMNUM指定値内で実行するSQLの,入力パラメタ情報長,出力パラメタ情報長及び検索データ情報長の総和を加算してください。

計算式
 n
 Σ (入力パラメタ情報長i+出力パラメタ情報長及び検索データ情報長i)
i=1

n:PDJDBSQLTRCMEMNUM指定値

入力パラメタ情報長:

PDPRMTRCにIN又はINOUTを指定の場合に次に示す計算式から求めてください。

  入力パラメタ数
140 + Σ (130+入力データ長i )
   i=1
入力パラメタ数:次に示します。

オブジェクト

入力パラメタ数

PreparedStatement

?パラメタ数

CallableStatement

INパラメタ及びINOUTパラメタ数

入力データ長:setXXXメソッドで設定したデータの実長

setStringメソッドで設定した場合はHiRDBサーバの文字コードに変換した長さです。これらがPDPRMTRCSIZE指定値を超える場合は,PDPRMTRCSIZE指定値となります。

出力パラメタ情報長及び検索データ情報長

PDPRMTRCにOUT又はINOUTを指定の場合に次に示す計算式から求めてください。

データ数
140 + Σ (130+データの実長i )
 i=1
データ数CallableStatementの場合,OUTパラメタ及びINOUTパラメタ数

検索の場合,検索列数

データの実長

次に示す実長がPDPRMTRCSIZE指定値を超える場合は,PDPRMTRCSIZE指定値となります。

データ属性

データの実長

INTEGER

4

SMALLINT

2

DECIMAL(m, n)

↓m÷2↓+1

FLOAT

8

SMALLFLT

4

BLOB又はBINARY

  • HiRDB_for_Java_MAXBINARYSIZEを指定していない場合

    8+実長

  • HiRDB_for_Java_MAXBINARYSIZEを指定している場合

    MIN(8+実長,8+MAXBINARYSIZE指定値)

上記以外

実長