16.2.3 Statementクラス
(1) 概要
Statementクラスでは,次の機能が提供されます。
-
SQLの実行
-
検索結果としての結果セット(ResultSetオブジェクト)の生成
-
更新結果としての更新行数の返却
Statementクラスで提供される各メソッドの詳細,使用方法については,JDBCの関連ドキュメントを参照してください。
(2) 注意事項
(a) マルチスレッド
一つのStatementオブジェクトを複数のスレッドで使用する場合,「SQLの実行〜結果セットの取得〜結果セットのクローズ」の処理を,スレッドごとにシリアライズする必要があります。シリアライズしないで並行して処理した場合,動作は保証されません。したがって,スレッドごとに別々のStatementオブジェクトを割り当てることをお勧めします。
(b) カーソル名称
JDBCドライバでは,位置決めされた更新及び削除は使用できません。そのため,setCursorNameメソッドは何も処理をしません。
(c) 検索制限時間
JDBCドライバでは,検索の時間監視はできません。そのため,setQueryTimeoutメソッドで指定した値は無効となります。
(d) 最大検索行数の設定
JDBCドライバでは,最大検索行数の設定はできません。