14.2.3 各オプション指定時の留意事項
-
統計情報は,-kオプションとそのほかのオプションの指定によって情報を絞り込めます。-kオプションとそのほかのオプションとの関係を次の表に示します。
表14‒3 -kオプションとそのほかのオプションとの関係 -kオプション(内容)
そのほかのオプション
-t 開始時刻,終了時刻
-u UAP名
-x ホスト名
-s サーバ名
sys(システムの稼働に関する統計情報)
○
×
○
×
svr(サーバごとのシステムの稼働に関する統計情報)
○
×
○
○
uap(UAPに関する統計情報)
○
○
○
×
sql(SQLに関する統計情報)
○
○
○
×
buf(グローバルバッファプールに関する統計情報)
○
×
○
○
fil(データベース操作に関するHiRDBファイルの統計情報)
○
×
○
○
dfw(デファードライト処理に関する統計情報)
○
×
○
○
idx(インデクスに関する統計情報)
○
×
×
○
sop(SQL静的最適化に関する統計情報)
○
○
○
×
dop(SQL動的最適化に関する統計情報)
○
○
○
×
pcd(SQLオブジェクト実行に関する統計情報)
○
○
○
×
obj(SQLオブジェクト転送に関する統計情報)
○
○
○
×
sqh(SQL文の履歴に関する統計情報)
○
○
○
○
cnc(CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報)
○
○
○
○
dio(データベースの入出力に関する統計情報)
○
×
○
○
all(上記のすべての統計情報)
○
○
○
○
- (凡例)
-
○:指定できます。指定した場合,その情報は絞り込めます。
×:指定しても無視されます。その情報は絞り込めません。
-
-k idxの場合,-oオプションを指定しても無視されます。
-
-k idx,-k allの場合,-dオプションを指定すると,その情報が絞り込めます。
-
-kオプションにsop,dop,又はpcdを指定した場合,同時に-oオプションも指定してください。
-
-i,又は-dオプション指定時に入力できるファイルと,解析できる統計情報を次に示します。
オプション
入力できるファイル
解析できる統計情報
-i
アンロードログファイル
-
インデクスに関する統計情報のスプリットに関する情報
-
CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報
アンロード統計ログファイル
上記以外のすべての統計情報
-d
システムログファイル
-
インデクスに関する統計情報のスプリットに関する情報
-
CONNECT/DISCONNECTに関する統計情報
-
-
-k uapの場合,UAPの実行環境によって,統計情報の取得単位が変わります。UAP実行時のクライアント環境定義(PDSTJTRNOUT)と,統計情報の取得単位の関係を次に示します。
PDSTJTRNOUTの内容
UAPの種類
OLTP環境の場合
OLTP環境以外の場合
YES
トランザクション単位
トランザクション単位
NO
UAP実行単位
UAP実行単位
省略
トランザクション単位
トランザクション単位
-
k svrの場合,次のフィールドはサーバ単位の情報を出力しません(若しくはフィールド値に0を表示します)。そのため,-k sysを指定して編集したユニット単位の情報で確認してください。
表14‒4 サーバ単位の情報を出力しないフィールド(標準出力) 統計情報の種別
フィールド名(項目)
sys(システムの稼働に関する統計情報)
<PROCESS>(プロセス情報)
# OF USER SERVER ABORT(サーバ異常終了回数)
# OF SYSTEM SERVER ABORT(HiRDBが使用する内部的なサーバが異常終了した回数)
# OF PROCESS(サーバ,及びHiRDBが使用する内部的なサーバのプロセス個数)
<RPC>(RPC情報)
# OF REGISTERED PORTS(HiRDB予約ポート使用数)
# OF ASSIGNED PORTS(HiRDB予約ポートオーバー時のOS自動割り当てポート使用数)
<SHARED MEMORY>(共用メモリ情報)
STATIC GET SIZE(システムが使用する情報(ユーザ未使用))
STATIC POOL SIZE(システムが使用する情報(ユーザ未使用))
DYNAMIC GET SIZE(システムが使用する情報(ユーザ未使用))
DYNAMIC POOL SIZE(システムが使用する情報(ユーザ未使用))
SIZE EXCEPT GLOBAL BUFFER(サーバ用,及びHiRDBが使用する内部的なサーバ用に確保した共用メモリのサイズ)
STATIC SIZE(静的共用メモリ確保サイズ)
DYNAMIC SIZE(動的共用メモリ確保サイズ)
SIZE FOR GLOBAL BUFFER(グローバルバッファプール用共用メモリ確保サイズ)
表14‒5 サーバ単位の情報を出力しないフィールド(DAT形式ファイル) 統計情報の種別
フィールド名(項目)
sys(システムの稼働に関する統計情報)
PROCESS(プロセス情報)
SERVER ABORT(サーバの異常終了回数)
SYSTEM SERVER ABORT(HiRDBが使用する内部的なサーバの異常終了回数)
PROCESS COUNT(プロセス個数)
RPC(RPC情報)
REGISTERED PORTS(HiRDB予約ポートの使用数)
ASSIGNED PORTS(HiRDB予約ポートオーバー時のOS自動割り当てポート使用数)
SHARED MEMORY(共用メモリ情報)
STATIC GET SIZE(システム固有情報)
STATIC POOL SIZE(システム固有情報)
DYNAMIC GET SIZE(システム固有情報)
DYNAMIC POOL SIZE(システム固有情報)
SEGMENT SIZE(サーバ用,及びHiRDBが使用する内部的なサーバ用に確保した共用メモリのサイズ)
STATIC SIZE(静的共用メモリ確保サイズ)
DYNAMIC SIZE(動的共用メモリ確保サイズ)
SIZE FOR BUFFER(グローバルバッファ用共用メモリ確保サイズ)