付録D.1 各ユティリティの最大同時実行数
ユティリティの最大同時実行数を次の表に示します。この表に示す最大同時実行数は,各ユティリティを単独で同時実行したときの値です。pd_max_usersオペランドの値に依存するユティリティの最大同時実行数は,ほかのユティリティ実行数とUAPの実行数に影響されます。
最大同時接続数を超えると,ユティリティは次に示すどれかの動作をします。
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異常終了します。
-
実行中のユティリティが終了するまで無応答になります。
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プロセス割り当て時の要求電文を格納するための共用メモリ中のバッファが不足し,ユティリティが異常終了します。
表D‒1 ユティリティの最大同時実行数 ユティリティ
最大同時実行数
pd_utl_exec_mode=0
pd_utl_exec_mode=1
データベース初期設定ユティリティ(pdinit)
1
データベース定義ユティリティ(pddef)※1
pd_max_usersオペランドの値
データベース作成ユティリティ(pdload)
-
-b -W -w allを指定した場合
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)÷2
-
-b -W -w all以外を指定した場合
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)
-
-b -W -w allを指定した場合
pd_max_usersオペランドの値÷2
-
-b -W -w all以外を指定した場合
pd_max_usersオペランドの値
会話型SQL実行ユティリティ
pd_max_usersオペランドの値
データベース構成変更ユティリティ(pdmod)
1
ディクショナリ搬出入ユティリティ(pdexp)
1
リバランスユティリティ(pdrbal)
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)
pd_max_usersオペランドの値
データベース再編成ユティリティ(pdrorg)
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)
pd_max_usersオペランドの値
空きページ解放ユティリティ(pdreclaim)
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)
pd_max_usersオペランドの値
グローバルバッファ常駐化ユティリティ(pdpgbfon)
MIN(32,pd_max_usersオペランドの値)
pd_max_usersオペランドの値
整合性チェックユティリティ(pdconstck)
pd_max_usersオペランドの値÷2
統計解析ユティリティ(pdstedit)
上限はありません。
データベース状態解析ユティリティ(pddbst)
MIN(16,pd_max_usersオペランドの値)
pd_max_usersオペランドの値
最適化情報収集ユティリティ(pdgetcst)
MIN(16,pd_max_usersオペランドの値÷2)
pd_max_usersオペランドの値÷2
アクセスパス表示ユティリティ(pdvwopt)
上限はありません。
データベース複写ユティリティ(pdcopy)
32(-bオプションの指定が1の場合)※2
pd_max_usersオペランドの値
データベース回復ユティリティ(pdrstr)
32
pd_max_usersオペランドの値
レジストリ機能初期設定ユティリティ(pdreginit)
1
JP1/NETM/Audit用監査ログ出力ユティリティ(pdaudput)
1
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- 注※1
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定義系SQLは同時実行できないため,排他待ちが発生します。
- 注※2
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最大同時実行数は,pdcopyに指定する-bオプション(バックアップファイル)の数に依存します。最大同時実行数の考え方は次のとおりです。
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一つの-bオプション(バックアップファイル)を使うデータベース複写ユティリティを六つ同時に実行すると,最大同時実行数は,1×6=6になります。
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制御文ファイルを使用して,二つの-bオプション(バックアップファイル)を使うデータベース複写ユティリティを四つ同時に実行すると,最大同時実行数は,2×4=8になります。
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上記のデータベース複写ユティリティが,すべて同時に動作している場合,データベース複写ユティリティの実行数は6+4=10ですが,最大同時実行数は6+8=14になります。
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