18.2.2 バックアップ取得モード
データベース複写ユティリティの -Mオプションでバックアップ取得モードを選択します。バックアップ取得モードを次の表に示します。
バックアップ取得モード (-Mオプション の指定値) |
モードの説明 |
データベースの 回復方法 |
---|---|---|
x |
バックアップ取得中,バックアップ対象RDエリアの参照及び更新ができません。バックアップ取得対象RDエリアをpdholdコマンドで閉塞かつクローズ状態にする必要があります。 |
バックアップだけでデータベースをバックアップ取得時点に回復できます。 |
r |
バックアップ取得中,バックアップ取得対象のRDエリアの参照はできますが,更新はできません。 |
|
s |
バックアップ取得中,バックアップ取得対象RDエリアの参照及び更新ができます。バックアップ取得対象RDエリアをバックアップ閉塞にする必要があります。 |
データベースを回復するときに,バックアップ及びバックアップ取得中のシステムログ※が必要になります。 |
- 注※
-
データベース複写ユティリティの処理結果リストに,RDエリアを回復するときに必要なシステムログファイルの名称及び世代番号が出力されます。データベース複写ユティリティの処理結果リストについては,「データベース複写ユティリティの処理結果リスト」を参照してください。
- ●注意事項
-
HiRDBの稼働中に全RDエリアのバックアップを取得する場合(システム単位でバックアップを取得する場合)は,バックアップ取得モード(-Mオプション)にr又はsを指定してください。xは指定できません。
- 理由:
-
xを指定する場合は,バックアップ取得対象RDエリアをpdholdコマンドで閉塞かつクローズ状態にする必要があります。しかし,マスタディレクトリ用RDエリアは閉塞かつクローズ状態にできません。このため,-Mオプションにxを指定して,HiRDBの稼働中に全RDエリアのバックアップを取得できません。