2.85.1 pdprgcopyの形式と規則
(1) 機能
pdprgrenewコマンドを実行する前に,HiRDBのプログラムを修正版HiRDBのインストールディレクトリから入れ替え用ディレクトリ(%PDDIR%\renew)にコピーします。修正版HiRDBへの入れ替えについては,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。
入れ替え用ディレクトリにコピーするファイルを次に示します。
修正版HiRDBのインストールディレクトリ(コピー元) |
入れ替え用ディレクトリ (コピー先) |
内容 |
---|---|---|
インストールディレクトリ\bin |
%PDDIR%\renew\bin |
HiRDBの運用コマンド及びユティリティ |
インストールディレクトリ\lib |
%PDDIR%\renew\lib |
HiRDBのライブラリ,メッセージテキストファイル,及びシステム定義の定義解析用ファイル |
インストールディレクトリ\client |
%PDDIR%\renew\client |
HiRDBクライアントのライブラリ,運用コマンド,及びユティリティ |
インストールディレクトリ\include |
%PDDIR%\renew\include |
UAP作成時に使用するヘッダ情報 |
インストールディレクトリ\HiRDEF |
%PDDIR%\renew\HiRDEF |
HiRDB定義支援 |
インストールディレクトリ\sample |
%PDDIR%\renew\sample |
サンプルデータベース機能 |
インストールディレクトリ\pdistup |
%PDDIR%\renew\pdistup |
HiRDBセットアップツール |
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
修正版HiRDBのインストールディレクトリ\bin\pdprgcopy HiRDB運用ディレクトリ
(4) コマンド引数
(a) HiRDB運用ディレクトリ 〜<パス名>((1〜200))
修正版HiRDBに入れ替えるHiRDBの,HiRDB運用ディレクトリを指定します。
(5) 規則
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pdprgcopyコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
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pdprgcopyコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
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入れ替え前のHiRDBと修正版HiRDBとで,次の項目が一致していないとpdprgcopyコマンドは実行できません。
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HiRDBの種別(HiRDB/シングルサーバ,又はHiRDB/パラレルサーバ)
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バージョン,リビジョン
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アドレッシングモード(32ビットモード,又は64ビットモード)
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(6) 注意事項
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pdprgcopyコマンドは,入れ替え用ディレクトリ(%PDDIR%\renew)を作成するため,同一名称のディレクトリがある場合は,あらかじめ別のディレクトリ名に変更しておいてください。
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pdprgcopyコマンドを実行する前に,HiRDB運用ディレクトリに空き容量があるか確認してください。
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pdprgcopyコマンドを実行する前に,あらかじめ修正版HiRDBをすべてのユニットにインストールしておく必要があります。
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入れ替え前のHiRDBと修正版HiRDBでは,文字コード種別は同じになります。
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pdprgcopyコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコードで確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,8の場合は異常終了です。8の場合は,その前に出力されているメッセージを参照してエラー要因を取り除いてください。