2.73.1 pdls【-d ust】の形式と規則
(1) 機能
自ユニットの稼働状態を表示します。
このコマンドを実行したユニットの稼働状態が表示されます。
(2) 形式
pdls -d ust 〔-C 〔-H〕〕 〔-a〕
(3) オプション
(a) -C
ユニットの稼働状態を,DAT形式で出力する場合に指定します。
(b) -H
-Cオプションを指定した場合に,タイトル行を付けて出力するときに指定します。
(c) -a
ユニットの開始状態を表示する場合に指定します。
(4) 注意事項
-
pdls -d ustコマンドのリターンコードを次に示します。バージョン09-50以降のHiRDBでは,リターンコードに1を追加しています。
- 0:
-
ユニット稼働中(コマンド実行ユニットにフロントエンドサーバがある場合は,フロントエンドサーバに接続できます)
- 1:
-
エラー終了(HiRDBの稼働状態を判別できないため,コマンドがエラー終了したことを示しています。コマンドエラー時に出力されているメッセージを基に対処してください)
- 4:
-
ユニット開始途中(コマンド実行ユニットにフロントエンドサーバがありますが,フロントエンドサーバに接続できません),又はユニット停止途中
- 8:
-
プロセスサーバプロセスの再起動中断状態
- 12:
-
ユニットの停止状態
- 16:
-
OSからの登録が削除された状態
-
ユニットの状態が"PAUSE"の場合,フロントエンドサーバの状態が"SUSPEND"のままで"ONLINE"にならない場合,又はセットアップ状態が"UNSETUP"の場合は,次のどれかの対処をしてください。
-
ユニットの状態が"PAUSE"の場合は障害が発生しています。KFPS00715-Iメッセージ,及びそれ以前にイベントログに出力されたメッセージを参照して,障害要因を取り除いた後,サービスを再起動してください。
-
フロントエンドサーバの状態が"SUSPEND"のままで"ONLINE"にならない場合は,障害が発生している可能性があります。イベントログに出力されたメッセージを参照して,障害要因を取り除いた後,pdstart -aコマンドでフロントエンドサーバのSUSPEND状態を解除してください。
-
セットアップ状態が"UNSETUP"の場合はサービスが停止しています。HiRDBを開始する前に,サービスを開始してください。
-
(5) 出力形式
(a) -Cオプションを省略した場合
HOSTNAME : aa...a(bbccdd) SYSTEMID : eeee UNITID : ffff ENTRYHOST : gg...g PAIRHOST : hh...h UNIT-STAT FES-STAT SETUP-STAT iiiiiiii jjjjjjjj kkkkkkk START-OPT : llllllll
[説明]
- aa...a:
-
現用系のホスト名(32文字以内)
- bbccdd:
-
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)
- eeee:
-
HiRDB識別子(4文字)
- ffff:
-
ユニット識別子(4文字)
- gg...g:
-
pdlsコマンドを実行したユニットのホスト名(32文字以内)
- hh...h:
-
IPアドレス引き継ぎなしのスタンバイ型系切り替え機能,又は1:1スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,相手系ホスト名(32文字以内)。
上記以外の場合,情報は表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。
- iiiiiiii:
-
ユニットの状態(8文字)
PAUSE△△△:プロセスサーバプロセスの再起動中断状態
STOP△△△△:停止状態
STARTING:開始途中,又は系切り替え機能を使用している場合でユニットが待機中
ONLINE△△:稼働状態
STOPPING:停止途中
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。
- jjjjjjjj:
-
フロントエンドサーバの状態(8文字)
STOP△△△△:停止状態,又は系切り替え機能を使用している場合で,ユニットが待機中
STARTING:開始途中
SUSPEND△:サスペンド状態
ONLINE△△:稼働状態
STOPPING:停止途中
********:ユニットにフロントエンドサーバなし
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。
HiRDB/シングルサーバの場合は,常に********となります。
- kkkkkkk:
-
セットアップ状態(7文字)
SETUP△△:サービス稼働中
UNSETUP:サービス停止中
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。
- llllllll:
-
ユニットの開始状態(8文字)
-aオプションを指定したときだけ表示されます。
RECOVERY:pdstart -rコマンドでユニットを開始しています。
NORMAL△△:上記以外の方法で開始しています。
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。また,UNIT-STATがPAUSE及びSTOPの場合は,********が表示されます。
(b) -C -Hオプションを指定した場合
"EDIT-TIME","HOSTNAME","SYSTEMID","UNITID","ENTRYHOST","PAIRHOST","UNIT-STAT","FES-ST AT","SETUP-STAT","START-OPT" "mm...m","aa...aa","eeee","ffff","gg...g","hh...h","iiiiiiii","jjjjjjjj","kkkkkkk","ll llllll"
[説明]
aa...a〜llllllllについては,-Cオプションを省略した場合の説明を参照してください。
DAT形式で出力する場合の出力規則については,「コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。
1行には,自ユニットの稼働状態を表示します。
- mm...m:
-
pdlsコマンドを実行した時刻をYYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒