5.1.4 文字集合を定義した表へのデータロード
文字集合の列がある表にデータロードする場合,入力データ中の文字コードを列の文字集合に指定した文字コードに変更します。入力データファイルの形式とデータロードする表の組み合わせによって,文字コード変換の有無は異なります。文字コード変換の有無を次の表に示します。
入力データファイルの形式 |
データロード対象表の文字集合定義列の有無 |
|||
---|---|---|---|---|
あり |
なし |
|||
DAT形式 |
○ |
× |
||
バイナリ形式 |
×※1 |
|||
固定長データ形式 |
○ |
|||
pdrorgが出力したファイル |
DAT形式 |
○ |
||
バイナリ形式 |
pdload用アンロードファイル※3 |
○ |
||
pdrorg用アンロードファイル※3 |
○※2 |
|||
表移行用アンロードファイル※3 |
○ |
- (凡例)
-
○:文字コード変換をします。
×:文字コード変換をしません。
- 注※1
-
データベースには文字コ−ド変換しないで格納するため,格納データは保証しません。
- 注※2
-
pdrorg実行時は-k unld指定でアンロードを行い,既定義型の文字コードで出力したアンロードデータファイルを使用してください。-k rorg指定で再編成を行い,文字集合が定義された列のコードで出力したアンロードデータファイルを使用するとKFPL15047-Eメッセージを出力して処理を打ち切ります。
- 注※3
-
詳細については,「pdrorg出力バイナリ形式ファイル」を参照してください。
文字集合の列がある表にユーザが作成したバイナリ形式の入力データファイルでデータロードする場合,pdloadは文字コード変換をしないため,入力データファイルのデータを文字集合定義列の文字コードにしておく必要があります。入力データファイルを作成するときに使用する文字コードを次の表に示します。
入力データファイルの形式 |
データロード対象表の文字集合定義列の有無 |
|
---|---|---|
あり |
なし |
|
DAT形式 |
既定文字集合 |
既定文字集合 |
バイナリ形式 |
列に指定した文字コード |
|
固定長データ形式 |
既定文字集合 |
- 〈この項の構成〉
(1) 注意事項
-
pdrorgで-Wオプションを指定してFIX表のデータをアンロードした場合,出力されたアンロードデータファイルの形式はユーザが作成したバイナリ形式ファイルと同じです。このため,文字集合の列がない表へはpdload実行時に-Wオプションを省略しても正しくデータロードできます。しかし,文字集合の列がある表にデータロードするとき,アンロードデータファイルは既定文字集合の文字コードで作られているため,-Wオプションを省略すると文字コード変換をしないで文字集合定義列にデータロードしてしまいます。必ず-Wを指定してください。
-
文字集合の列を分割キーとした場合は,文字コード変換後の値で分割条件の判定を行います。